梶山弘志の発言 (文教科学委員会、内閣委員会連合審査会)
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○国務大臣(梶山弘志君) お答えいたします。
国家戦略特区は、産業の国際競争力の強化等を図るため、地域を限定することで関係者の合意を得やすくし、長年実現できなかった岩盤規制改革をスピーディーに実現する仕組みでもあります。
近年、創薬をめぐる国際競争が激化する中、創薬プロセスの基礎研究、応用研究と人を対象とした臨床研究との間に行う実験動物を用いた研究が重要となっております。また、鳥インフルエンザなどの感染症が国際的に拡大する中、食品貿易を通じた感染症リスクが増大もしております。このように、獣医師に求められる役割は世界的に拡大をしていると考えられております。その結果、具体的には以下の二つの大きな課題が発生しております。
近年、獣医師のニーズは、動物のための獣医師から、新薬開発で活躍する、人のための獣医師に拡大をしてきている。新薬開発を担う企業からは、動物を用いた研究ニーズの高まりに応え切れず医薬品開発の遅れにつながっているとの深刻な声が寄せられており、獣医学部の新設により、こうした分野に特化して人材を養成し、我が国の創薬産業の活性化を目指すことは喫緊の課題であります。
鳥インフルエンザなどの越境感染症への懸念が高まる中、現場に駆け付ける産業動物医師や公務員獣医師の役割は不可欠であります。しかし、広い範囲で獣医学部がない地域では、いざというときの態勢が手薄となるという切実な不安を抱えております。越境感染症への防疫力を高めることが、加戸前愛媛県知事のお話にもあったとおり、切実な課題となっている現実であります。
このように、獣医師を取り巻く状況が大きく変化をし、新たなニーズに応える獣医学部の新設が喫緊の課題である一方、五十年以上にわたり実現できなかった岩盤規制でもあり、全国的措置として実施するには合意形成に時間を要するおそれがある。このため、まずは地域を限定することで関係者の合意を得やすくし、スピーディーに産業競争力の強化のための改革を実現する国家戦略特区で実施することとしたものであります。