井上義行の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)
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○井上義行君 自由民主党の参議院議員の井上義行でございます。
この暮れの忙しい中に、そして寒さが厳しい状況の中でこうやって参考人として出席していただいたことにまず感謝申し上げたいというふうに思っております。
私がこの拉致問題に出会ったのは、ちょうど二〇〇〇年のときでした。森総理のところに家族の方が来られて、今でもその光景を覚えています。あのときはまだ世間が拉致問題に対して、そんなのはない、こういう状況の中で、必死に皆さんが陳情し、家族と会うのが、今でも何かこっそり会っていたような状況を思い出します。
そして、この拉致問題に一生懸命取り組んだ政治家がいました。それが今の安倍総理です。私も秘書官として、安倍総理が、こうした世間の厳しい声、政治家の厳しい声を聞きながらも、拉致被害者はいるというところで、何とか政府の重要課題にしてほしいと、就任したときに言われた言葉がその言葉でした。
そして、この拉致問題をPTで取り上げてやっている間に、総連の問題、様々ないろんなことを取り上げてきました。そして、小泉総理が訪朝し、拉致被害者の一部の方が戻ってきた。そして、金正日委員長が拉致を認め、謝罪をした。そして初めて国民の間にこの問題があるということが分かりました。
あれからもう十五年がたちました。私も、拉致被害者の子供たちが離れ離れになったとき、北朝鮮に二回訪朝して、交渉して、第二の小泉総理の訪朝に結び付けました。あのときの経験を話すとすれば、北朝鮮と交渉するときには議題設定が一番大事だというふうに思います。北朝鮮は、無条件で話をしよう、こういう提案をしてくるということをよく耳にします。しかし、私が交渉したときには、拉致被害者の帰国について話し合おうということで合意をして北朝鮮に行きました。あのときも安倍総理がチームをつくって、そして被害者を奪還するために極秘でプロジェクトをつくりました。そのうちの一人が中山先生でもあり、今の谷内さんでもあります。
だから、私は、安倍総理は、被害者の帰国を誰以上に執着を持って、帰国をするためにはどうしたらいいのか、これを念頭に置きながら各国の大統領、首相に対して呼びかけ、そしてこの問題の重要性を訴えている、その一つが今回のトランプ大統領に結び付いたというふうに思っております。
よく、入口論と出口論があります。北朝鮮は、拉致被害者帰国も果たさない、こういう状況の中で、核は造る、ミサイルはぶっ放す。そうすると、目線がどうしても核やミサイルの方に国際社会は向かっていってしまう。その中で、我々は、その核もミサイルも重要だけど、何よりも今生きている拉致被害者を一番最初にこの議題として設定をしていかなければいけない。だからこそ、この問題は、与党も野党も立場を超えて、日本全体が北朝鮮に向かって、拉致被害者を帰国せよ、こういう運動をしているところでございます。
この入口論、出口論、様々ないろんな考え方があります。私は入口論にこだわり、そして、北朝鮮との交渉ではその議題に私はこだわってほしいと思っているんです。何回も何回も北朝鮮にだまされる状況をつくってきた。しかし、議題設定をすれば実際に拉致被害者は帰ってきた。だから私はこの入口にこだわっている政治家なんですが、皆様方は、入口だろうがあるいは出口だろうが、拉致被害者を帰ってくればいい、こういうふうに思っていると思います。しかし、私が一番怖いのは、核とミサイルが解決したら、拉致被害者なんかもうなかったよ、こう言われるのは、私は、北朝鮮はスケジュールの中にそういう念頭を置いている可能性はあるというふうに思います。
だからこそ、この核とミサイルのその入口の前で、まず拉致被害者を帰しなさいと、こういう交渉をしなければならないというふうに思っていますが、その考え方、そしてこれまで安倍総理がこの問題に積極的に取り組んできたことに対して、それぞれの、飯塚さん、横田さん、斉藤さんから意見をお伺いしたいと思います。まず、飯塚参考人からお願いします。