黒田東彦の発言 (議院運営委員会)
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○黒田参考人 確かに、米国はもうはっきりと正常化のプロセスを進んでおりまして、拡大したバランスシートの縮小も昨年秋から始めました。短期金利は、もう数年前から少しずつ上げてきております。
他方で、欧州の中央銀行は、金利はまだ当分据え置くと言っておりますけれども、国債の買入れのペースは緩めるということをことしから始めております。
そうした中で、日本銀行はまだ依然として、長短金利操作つき量的・質的金融緩和のもとで強力な金融緩和を粘り強く続けていくということの違いは、基本的にはやはり物価の動向でありまして、米欧では既に物価上昇率は一%台の半ばになっているわけですが、我が国の場合は、生鮮食品を除いたベースで〇・九%。実は、米国などと比較する場合には特に基準として引かれる生鮮食品とエネルギー品目を除きますと〇・四%ということで、いずれにいたしましても、まだ二%の目標との距離がかなりあるということでございますので、今直ちに出口のことを議論して云々するというのは適切でないと思いますけれども、もちろん、適宜の時期に当然出口についても議論をし、かつ、マーケットとも必要なタイミングでコミュニケーションを図っていくということは十分可能であるし、必要であるというふうに思っております。