吉良州司の発言 (経済産業委員会)
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○吉良委員 まず、私の立場を申し上げますと、TPP11をまとめ上げたこと、これを大変高く評価をしております。特に、米国が離脱する中で、ある意味、米国に逆らってでもこのTPP11を、今答弁にもありましたけれども、短期のうちにまとめ上げたこと、これは大変有意義だというふうに思っていまして、私自身、大変評価をしているところであります。
意義についてるる説明がありましたけれども、答弁の中でもありましたが、FTAとかEPAというバイ、これは非常に重要ではあるんですけれども、実は、日本企業がこの間営々とつくり上げてきたバリューチェーン、サプライチェーンを考えると、線だけでは不十分、これは面が非常に重要でありまして、私自身が外務政務官のときにコロンビアの大統領就任式に出まして、そのときに日本企業の方々とお話をしました。コロンビアですよ。
そのコロンビアに進出している日系企業の方が言ったことは、当時、日本・コロンビアのEPA交渉が進んでいたわけでありますけれども、でも自分たちのニーズとしてはこれでは実は不十分なんだ、というのは、自分たちの調達先というのは、日本企業が東南アジアに投資をしている先、そこから部品を調達してくるんだ、だから日本とだけEPAを結んでも効果というのは限定的だ、そういう意味では、東南アジアの国々、日本企業が投資をして、そこで部品をつくっている、また組立て工場をつくっている、そこを含めた、面でのこういう広域連携が必要なんだという話をしました。
コロンビアですらそうでありますから、ましてや日本に地理的に非常に近い東南アジアを考えると、こういう、面で広域連携をしていくことは極めて重要だというふうに私自身は思っています。
そして、二つ目として、資料一枚目、これをぜひごらんいただきたいと思っているんですけれども、TPPというのは、もちろん経済の広域的な枠組みではあるんですけれども、実は地政学的、地域戦略的に極めて重要な意味を持つというのが、これは一目でおわかりいただけると思います。
断っておきますけれども、中国もロシアも大事な隣国であって、我々としては、南米に引っ越しができない以上、中国ともロシアとも末永く友好関係を築いていく、ウイン・ウインの関係を築いていく、いかなければいけないというのは、これは当然のことでありますけれども、ただ、今、現状を見た場合には、一方ではそうやって友好関係をより深めていかなければいけないという要素と、やはりリスクがある、又は安全保障上の潜在的な脅威であるということを考えたときに、その潜在的な、あえて野党だから脅威という言葉を使いますけれども、そういう部分も意識しなければいけない。
その中国が、今、AIIBというファイナンスソースをバックにしながら、御承知のとおり、上海協力機構という枠組みをつくっている、それで、一帯一路という政策を進めようとしている。それをこうやって地図上に色分けすると、かつてのモンゴル帝国ではないですけれども、このユーラシアを覆うようなこういう枠組みをつくろうとしている。
これは、ある意味ではランドパワーでありますけれども、一方、TPPが目指すもの、アメリカは薄く、そしてコロンビアを斜めの斜線であらわしていますが、このTPPというのは、まさに太平洋を挟んだ海洋国家が中心となった国々であります。
海洋国家というのは、当然ながら、自由な投資、貿易、そして自由な海上輸送というものを必要とします。そういう意味では、このTPPというものをより強固なものにしていって、先ほど言いました中国、ロシア、大事な隣国ではあるけれども、ある程度このランドパワーに対抗し得るシーパワーという結束を強めた経済連携をつくっていかなければいけない。
これが、私自身が考えるTPPの地政学的な意味合いであります。
そういう意味で、このTPPというものは非常に重要で、私自身、大変高く評価しているということを念押しをさせてもらいたいと思いますが、先ほど、今後どうしていくのかということについては簡単にしか触れなかったのでありますけれども、この点について、今後どうなっていくのか、どうしていくのか、どういう展開になっていくのか、したいのかということで、もし見解があれば大臣の方からもお聞きしたいと思います。