吉良州司の発言 (経済産業委員会)
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○吉良委員 ありがとうございます。
今大臣のおっしゃった最後の段が非常に重要でありまして、TPPに入らないと不利になるという状況をもたらすことが非常に重要だと思っています。
そういう意味で、もう当然政府としては大前提でやっていることだとは思いますが、まずはアメリカをもう一回招き入れること。私自身は、米国の中間選挙が終わったらトランプ政権のうちにでも入ってくる可能性があると思っていますし、ましてポスト・トランプにおいては間違いなく入ってくるだろうというふうに思っています。
それに加えて、先ほど地図でもお示ししましたけれども、コロンビアというものをぜひ招き入れていただきたい。
私は、ずっとコロンビアを招き入れるべしということを長年言い続けておりまして、コロンビアというのは、太平洋にも大西洋にも、もちろんカリブ海にも面した南米の大国でありまして、環太平洋といったときに、ペルー、チリが入っているのにコロンビアが抜けているというのは、本当に面で考えたときに違和感があります。
そして、これも私よく言うことなんですが、少し古い情報で恐縮ながら、二〇一〇年、私がコロンビアに行ったときに当時の寺沢大使からお聞きしたことなんですけれども、当時、米国の本国派遣の外交官が世界で一番多かった国が実はコロンビアなんですね。日本から考えると、えっ、何でと。イラクじゃないのとか、そういうことは容易に想像つくんですが、コロンビアだったんです、当時は。今でも恐らく三番以内には入っていると思います。
これはもちろん、さっき言った、コロンビアが太平洋にも大西洋にも面した重要な国、それから、米州というところを見ると、これも地政学的に、重心、へそになるんですよね。そのコロンビア経由麻薬がメキシコに、アメリカに入ってくる。それでメキシコもアメリカも悩まされている。その麻薬売買資金でもってゲリラが活発に活動していた。コロンビアの隣には、当時反米政権であったチャベス、その後もベネズエラは反米色が強いですけれども。また、チャベスに同調する、当時でいえばエクアドルのコレア政権があった。
そういうコロンビアが反米というようなことになりますと、米州全体が一挙に、いろいろな意味で、安全保障も、それから経済も含めて、リスクが高まってくる。そういう意味で、米国にとってコロンビアというのは極めて重要であるからこそ、本国の外交官の派遣が最も多い国であった。
私が申し上げたいのは、よく、日米関係が大事だ、日米同盟が大事だと言いますけれども、そういった議論をするときに、とかく太平洋だけを考えるんですよね。北米と東アジアしか考えない。だけれども、我々にとって大事なことは、アメリカが何を考えているかということは日米関係を考える上で極めて重要でありまして、そういう意味では、米国と一緒になってコロンビアの支援をしていく、経済発展に貢献していく、こういう発想も極めて重要だというふうに思っています。
そういうインフラという意味でも、コロンビアをAPECに招き入れること……(世耕国務大臣「TPP」と呼ぶ)いや、まずはAPEC、そしてTPPに招き入れることが極めて重要だと思っておりますので、TPPの今後の展開という意味では、今回、日本主導でTPP11をまとめ上げたわけですから、発言権がかなり増していると思います。その日本の発言権でもって、コロンビアをぜひ招き入れていただきたい、こういうふうに思っています。
それに加えて、先ほど地政学的な話をさせていただきましたが、まさに今の政府として力を入れているインド、インド洋、太平洋、これを重視するという観点から、このTPPを、一歩踏み込んで、太平洋インド洋経済連携にしていく、パートナーシップにしていくという試みも非常に重要だろうというふうに思っています。それは、当然ながら、インド洋、インドも絡むからであります。
そういう意味で、大臣にお聞きしたいことが次にあるのは、大臣は、この前の所信の中で、「TPP11の早期発効と日EU・EPAの早期署名を目指し、これらを活用した中堅・中小企業の海外展開を積極的に支援します。また、RCEPについても、妥結に向けて一層努力してまいります。」こういうふうに書いています。
これ自体、異を唱える気はないんですけれども、少々異を唱えさせていただくと、私自身は、世耕大臣というのは非常に戦略的な目を持っておられると思っていますし、ある意味では政治家として一番重要な優先順位が明確である方だというふうに思っています。そういう中で、このTPP11とRCEPを同列に扱っている。これは、原課から上がってきた短冊をこうやって並べただけではないかとちょっと思われてしまうんですね。
TPP11とRCEP、どちらが大事でしょうか。