吉良州司の発言 (経済産業委員会)
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○吉良委員 ありがとうございます。
私は元商社に勤めておりまして、商社マンの特性というのは、何か課題があると、何か壁があると、あらゆる手段を駆使してその課題を解決するといいますか、壁を乗り越えようとするんですね。
ですから、ビジネスチャンスとして、ベトナムにおいてのインフラ需要が旺盛だ、政府としてもやりたがっている、だけれども、政府としてはこれ以上の政府保証は出したくない、政府の債務は積み上げたくない、こういう壁があるわけですけれども、では、その壁を乗り越えられれば山のようにビジネスチャンスがありますね、こういう発想をしていくわけなんですね。
そういう中で、実は私自身が、これも随分古い話ではありますけれども、商社に勤めていた一九九〇年代の後半というか末に、メキシコで大型ガスだきコンバインドサイクル発電、それは事業投資型のプロジェクトではあったんですけれども、そこに、スイスを本拠にしますABBという世界的に有名な重電会社と私が当時勤めていました日商岩井という会社で、五〇、五〇でスペシャル・パーパス・カンパニーをつくりまして、そして、トータルプロジェクトコストというのは三百三十五ミリオンだったんですけれども、そのうち百ミリオンはスポンサーによるエクイティー、出資ですね、残りの二百三十五ミリオンというものを、まさにこの米国証券市場の百四十四Aというルールを使って一日で社債発行して、一日で調達したんですよね。もちろん、社債ですから、ムーディーズとS&Pにプレゼンに行って格付をとる必要はあるんですけれども、それももちろん行いました。
そのときの体験から、普通であれば、ファイナンスはどこか銀行団、銀行を連れてきてリスクを負ってやってくれということになるんですけれども、今の説明にもありましたように、やはり米国外の、途上国における高い利回りの債券、投資適格レベルなんだけれども高い利回りが欲しいという投資家がいっぱいいるわけです。そういうところは、ポートフォリオの中で多少のリスクがあっても、これだけの利回りがあれば投資できるという人たちがいるんですよね。だから、そういう投資家の資金を使わない手はないということで、今言いました、証券市場で発行した。
だから、そういう意味で、ベトナムにおいても、さっき言った、政府保証を必要とするような、そういうファイナンスというのは今現在難しいかもしれない。ということであれば、ベトナムにおいてSPCをつくって、そのSPCが発行する社債をこの百四十四Aルールに基づいて調達できないか、これが私の問題意識なんです。
これは誰になるかわかりませんけれども、このベトナムのインフラ案件において、この百四十四Aルールを使った社債発行でネックになると思われるものは何か、お答えいただけますか。