菅家一郎の発言 (総務委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○菅家委員 さて、次に、実は、先週の、三月十二日なんですが、タイ・バンコクの日本料理店で開催を予定していた福島県相馬沖で水揚げされたヒラメなどを提供する、いわゆるうまいものフェア、これが実は中止になりました。タイの消費者団体から、福島の魚を食べると危険だなどと訴え、東京電力第一原発事故に伴う放射性物質の汚染を懸念する声が上がったためだそうです。
 ヒラメは、今月一日、福島県産鮮魚としては、原発事故後、ようやく初めて海外輸出されたそうであります。福島県漁連が放射性物質の検査を行い、全て検出下限値未満でありまして、いわゆる世界一安全基準、百ベクレル・パー・キログラム以下をクリアしておりますので、まさに深刻な風評被害だと言っても過言ではありません。その原因は、安全、安心である正しい情報が伝わっていないことだ、私はこのように思うわけであります。
 資料をお示しいたしますが、これは、食品の放射性物質検査のいわゆる安全基準の資料なんでありますけれども、日本の現状は、飲料水が十ベクレル、牛乳が五十、乳児用食品が五十、一般食品が百、これはベクレル・パー・キログラムですね。
 これをほかの国と比較してみますと、EUが、飲料水が千ベクレル、乳製品も千ベクレル、乳児用食品も四百ベクレル、一般食品も千二百五十ベクレル。アメリカは、食品が千二百ベクレルですね。コーデックス、コーデックスというのは消費者の健康の保護、食品の公正な貿易の確保等を目的とし、国際連合食糧農業機関及び世界保健機構により設立された国際的な政府関係機関なんですね。約百八十七カ国が加盟しています。このコーデックスであっても、千ベクレル。
 つまり、日本のこの安全基準というのは、例えばEUと比べて、飲料水は百分の一、牛乳だって二十分の一かな。ですから、飲料水というのは、お酒なんかそうですね、酒は実は百分の一の厳しい安全基準をクリアしているんですね。このように、一般食品も、この世界的なレベルで見ますと、まず、もう十分の一以下という数字をクリアしているものしか出ていない。
 私は、こういったことが、関係者だとか政府間だとか、それは通じているんですけれども、我が国の国民の末端まで、あるいは世界における方々の一国民、庶民の方々までこの情報が伝わっているのかというのが今回大きな課題で、これが伝わっていなかったために、タイの消費者団体からクレームがついて中止になった。当然ながら、タイ政府では、きちっとモニタリング検査したら、検出されなかったというデータが出ているわけです。これも、報道の仕方では、やはり風評被害を払拭できないことになるんですね。
 例えば、これは環境放射線量の資料、二〇一七年三月一日時点のものです。単位はマイクロシーベルト・パー・アワーなんですね。これもそうです。福島県の各都市の環境放射線量のデータが赤字で示されているんですが、この値が果たしてどうなのか。やはり世界の、例えば郡山が〇・一〇、これはシンガポールと同じ値なんですね。東京〇・〇五、これはパリと同じだ。あるいは福島も、ソウルとほとんど、余り違わない。
 いわゆる、世界の環境放射線量の水準と比較することによって、福島であったり日本の線量の比較であって、これを見ますと、福島県内の空間線量率は海外主要都市とほぼ同水準だと言っても過言ではないわけですね。
 先ほどの食品におけるデータもそうなんですけれども、まさにデータだけオープンにしても、これが果たして安全、安心なのかというのはわからないわけですよ。比較することによって安全、安心を伝えることができる、このように思うわけですが、まさに、情報を正しく国際社会に発信をして理解を促進するということもNHKの重要な使命と考えますが、その報道の仕方であったり、比較であったり、ぜひ前向きに対応してほしいと思うのでありますが、お考えをお示しいただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 119604601X00520180322_012

発言者: 菅家一郎

speaker_id: 6249

日付: 2018-03-22

院: 衆議院

会議名: 総務委員会