石原伸晃の発言 (農林水産委員会)

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○石原(伸)委員 本日は、伊東委員長を始め委員の皆様には、御質問の機会をいただきまして、心から感謝を申し上げます。
 先ほど私が委員会室に入ってまいりましたら、同僚の金子議員が、あ、委員会室を間違ったと言って、出ていかれそうになりましたが、実は、きょう初めて農水委員会で質問をさせていただきます。
 私は、自民党の都市農業の振興を図ります都市農業研究会の会長を長く務めさせていただいております。きょうは御同僚の山田参議院議員も傍聴されておりますけれども、都市農業研究会が発足したのは古うございまして、二〇〇五年、当時の会長は、亡くなられましたけれども、亀井善之先生でございます。
 当時の農水省、今、齋藤大臣以下がいらっしゃいますが、当時は冷たかったんです、本当に。都市農業といっても余り相手にされませんで、国交省はと申しますと、市街化区域内の農地は一日も早く出ていって宅地にしよう、バブルが終わったときでもありましたけれども、そんな雰囲気でございました。
 世論も、どちらかといえば、宅地化されている大きな政令市とか地方の県都なんかに行きましても同じ問題があるんですけれども、出ていけ、私たちの食べるものは幾らでも外から買える、こういう立場で、都市農業というものは柿の木農業と言われていたんですね。柿の木農業というのは、御存じない方もいらっしゃるかと思いますけれども、都市の農業者は真面目に取り組んでいるんですけれども、例えば柿をつくっていますと、柿をつくって柿をとる、それだけで土地の値上がりを待っている、そういうふうにもやゆをされていました。
 しかし、二〇〇五年当時を見ましても、農地面積、農家数、農業出荷額とも、ざっくり言って三割、全国の三割を占めておりました。なぜかといえば、大消費地が間近に控えて、生産コスト、もちろん自分の土地でありますからコストはほかのところと変わらない、輸送コストも安く済む、消費者のニーズに合ったものをつくる。さらに、実はその当時からも防災とか緑とか役割を持っていたんですけれども、えてして、やはり出ていけという声が大きかったように思っております。
 そんな中で、このままで本当にいいんだろうか、多くの仲間とともに、都市農業研究会はそんな危機感から発生いたしました。それから十年、地道な活動を続けまして、農水省の皆さん方もまた国交省の皆さん方も都市農業の実態に目を向けてくださいまして、一日も早く宅地化すべき土地から、しっかり残すべき都会の貴重な財産と意識転換を図ってくださいました。
 世論が大きく変わりましたのは、悲しい思い出でありますけれども、あの東日本の大震災のときではなかったかと思っております。都市の住民の皆様、これは東京での私の体験でございますけれども、かなりの方が都市農地のビニールハウスに避難をされました。また、井戸もありまして水も出る、そして、そこの人たちが食べ物も提供してくださる。身近に食料提供もしてくれますし、いざというときに本当に貴重なものなんだなというふうに、多くの方々の理解が進んだように思います。
 このような時代の大きな変遷というものを、大きな風を受けまして、平成二十七年に都市農業基本法が成立をいたしました。そのときは本当に感無量でございました。さらに、その後も仲間の皆さんと一緒に、税制で何かお役に立てることがあるんじゃないかということで税制改正に取り組みまして、本法案でも示されておりますように、都市農地を、所有するから使用すると大転換を図ったわけでございます。
 具体的には、釈迦に説法でございますが、下限面積を、多くの自治体で五百平米以下というものを三百平米以下に縮小したり、いわゆる道連れ解除、こういうものを解消させていただいたり、生産緑地内に農家レストランや農産物の直売所、製造、加工施設の設置を認める。これも厳しくて、アスファルトを敷いたら農地じゃないとか、納屋は、おまえ、駐車場だろうとか、かなりいろいろなことを言われたんですが、大きく改めていただきました。
 そして、重要な点は、生産緑地の指定から三十年を経過した土地に関して、特定生産緑地制度を設けることで、更に十年間、生産緑地として耕作を続けることができるようにしたというものでございます。
 これは本当に大きな一歩なんですけれども、実は一歩でしかないのかもしれません。実際、今でも、日本全国で見ますと一年間に東京ドーム五百個分の農地が失われております。そして、全国の共通の農業の悩みでございますけれども、高齢化、人手不足といった大きな問題も抱えております。
 ですから、今回、都市農業の定期貸借を可能とした農地の貸し借りを円滑にする等、都市農地の貸借の円滑化に関する法律案を提出していただいたということは大変意義深いものだと思っております。
 そこで、齋藤大臣にお聞きしたいんですけれども、大臣も松戸という選挙区を抱えられて、都市農業のことは大変造詣が深いわけでございます。本法律案を提出した趣旨、目的について、お考えをお聞かせください。

発言情報

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発言者: 石原伸晃

speaker_id: 23845

日付: 2018-06-19

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会