木原誠二の発言 (本会議)

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○木原誠二君 自由民主党の木原誠二です。
 冒頭、昨日発生した大阪北部を震源とする地震で被災された皆様に心からのお見舞いを申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。政府には引き続き万全の対応を求めたいと思います。
 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となりました特定複合観光施設区域整備法案につきまして、賛成の立場から討論をさせていただきます。(拍手)
 まず、一言申し上げます。
 内閣委員長解任決議案及び国土交通大臣不信任決議案、ともに否決との本院の明確かつ圧倒的な意思が表明された後にもかかわらず、先週金曜日の内閣委員会の採決時、一部野党議員が、内閣委員長のみならず速記者にまで激しく詰め寄るなど、大変な混乱を引き起こしました。極めて残念であり、猛省を促すものであります。
 さて、二千八百万人、安倍政権によるビザ緩和やCIQ整備などの積極的な施策により、わずか数年で訪日外国人旅行者の数は驚くほど増加しました。
 しかし、本格的な観光立国、観光先進国の実現に向けては、さらなる高みを目指さなければなりません。その際課題となるのが、MICEビジネスの強化や滞在型観光の促進であります。日本型IRは、こうした課題に対応しつつ、観光立国を実現するためのツールの一つとなるものです。
 このため、本法案では、国際会議場施設、展示施設、宿泊施設、送客機能施設等を中核施設として定義し、こうした施設の整備があって初めて、すなわち、IRの一部としてのみカジノの設置が認められることとしております。
 IRというとカジノばかりに焦点が当たりがちですが、日本型のIRは、国際的ビジネス会議を世界じゅうから招致し、水族館やプール等が集まり、高いクオリティーのショーやスポーツ等が繰り広げられ、家族連れで日本を訪問してもらえる、まさに総合的なリゾート施設として、新たな成長とビジネスの起爆剤となり、観光、地域振興、雇用創出効果を発揮することが期待されております。
 一部の野党の方々からは、MICE機能等は個別に整備すればいいではないか等の御議論がありますが、規模の経済性や連結の経済性を理解しない、全く現実を見ない議論と言わざるを得ません。
 それでは、以下、本法案に賛成する主な理由を、IR整備の側面と弊害防止措置の両面から順次申し上げます。
 まず第一に、本法案では、IR区域の整備について、区域整備計画の内容、認定手続、評価の仕組み等を規定し、真に国際競争力の高い魅力ある滞在型観光を推進する仕組みとなっていることが挙げられます。
 第二に、立地予定地域の住民の合意形成を重視していることです。本法案では、都道府県等の議会の議決や住民公聴会を義務づけ、住民の理解を得て、地域の実情や独自性を反映した区域整備計画とすることとしております。
 第三に、来訪客をIRに囲い込むのではなく、IRを拠点に全国津々浦々に観光客を送り出す送客機能を有する施設を整備することとしております。
 第四に、カジノ事業者に対し、その粗利の三〇%の納付金を納付させることとし、国と地方の新たな財源として幅広い公益目的に使われることとなることです。
 他方、カジノを含むIRの設置については、さまざまな弊害を心配する声があることも事実であります。このため、本法案では、重層的、多段階での世界最高水準のカジノ規制を設けています。具体的には、事業者の廉潔性の確保として、カジノ事業者のみならず、その主要株主や従業者、取引先、IR区域の土地所有者等について、それぞれ免許制等の参入規制を課すとともに、カジノ管理委員会が徹底した調査を行い、関係者の社会的信用等を厳格に審査することとしています。これが賛成の第五の理由であります。
 第六に、依存防止対策として、日本人等に対し、他国には例のない長期、短期の一律の入場回数制限や高額の入場料を課すとともに、本人、家族の申出による利用制限措置等の措置を講じることを事業者に義務づけていることであります。また、本法案では、先ほど触れた納付金も依存症対策に幅広く使用することができることとされています。
 シンガポールでは、カジノの設置を契機にギャンブル依存症を劇的に減少させることに成功しております。我が国も、本法案を契機として、既存の公営ギャンブル場や遊技場等に起因する依存症を含めて、対応策を強化することが期待をされます。
 第七に、マネーロンダリング対策として、犯罪収益移転防止法の規制に加え、一定額以上の現金取引は全て報告すること等を義務づけるとともに、他人へのチップの譲渡や持ち出しを禁止しております。さらに、カジノ施設への暴力団員の入場、滞在を厳格に規制し、違反に対して罰則を適用することとしています。
 以上、本法案は、国際競争力の高い魅力ある滞在型観光を実現するとの重要な政策目的を達成するものであると同時に、世界最高水準のカジノ規制等によって、さまざまな懸念に万全の対策を講じるものとなっており、早期の成立を期待するものであります。
 議員各位の御賛同を強くお願い申し上げ、私の賛成討論といたします。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 木原誠二

speaker_id: 16517

日付: 2018-06-19

院: 衆議院

会議名: 本会議