安倍晋三の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○安倍内閣総理大臣 私は、四月十七日から二十日まで米国フロリダ州マーラ・ラゴを訪問し、トランプ大統領と二日間にわたり日米首脳会談を行いました。その概要を報告いたします。
まず、来る米朝首脳会談への対応を含めた北朝鮮政策に関し、トランプ大統領と、具体的かつ相当突っ込んだ形で方針の綿密なすり合わせを行い、日米が完全に連携していくことを確認しました。
最近、北朝鮮の側から対話を求めてきていることは、日米韓三カ国が緊密に協力し、中国、ロシアなど国際社会とも連携して、北朝鮮に最大限の圧力をかけてきた成果です。
最大限の圧力を維持し、北朝鮮に対し、実際に非核化に向けた具体的行動をとるように求めていく、こうした確固たる方針をトランプ大統領との間で改めて完全に共有しました。
全ての選択肢がテーブルの上にあるとのトランプ大統領の信念を持った姿勢への支持を、私から改めて表明しました。
日米両国は、北朝鮮に対し、完全、検証可能かつ不可逆的な方法で核兵器を含む全ての大量破壊兵器及びあらゆる弾道ミサイルの廃棄を求めていく。対話に応じることのみをもって北朝鮮に見返りを与えるべきではないとの方針を国際社会と堅持する必要があることについても、トランプ大統領と確認しました。
最重要課題である拉致問題に関しては、訪米に先立ち、拉致被害者の御家族の皆様にお会いし、直接、切実な思いをお伺いしました。その思いを胸に、トランプ大統領に、我が国にとって拉致問題がいかに重要か、力を込めて説明し、来る米朝首脳会談において拉致問題を取り上げるよう要請しました。
トランプ大統領は、身を乗り出すように私の目を真剣なまなざしで見ながら、私の話に聞き入っていました。そして、米朝首脳会談で拉致問題を提起する、ベストを尽くすと力強く述べられました。
今後一層、日米で緊密に連携しながら、全ての拉致被害者の即時帰国に向け、北朝鮮への働きかけを強化していく決意であります。
北朝鮮には、勤勉な労働力があり、資源も豊富です。北朝鮮が正しい道を歩めば、国民を豊かにすることができる。北朝鮮が正しい道を歩むのであれば、日朝平壌宣言に基づいて、不幸な過去を清算し、国交正常化への道も開けてくる。
そのためには、拉致、核、ミサイルの諸懸案を包括的に解決することが大前提であります。今回の歴史的な米朝首脳会談を通じて事態が打開されることを、我が国も強く期待しています。
経済においても、日米両国がリードして、インド・太平洋地域に自由で公正なマーケットをつくり上げていく。そのための方策について、トランプ大統領と時間をかけて率直な議論を行いました。
日米双方の利益となるように、日米間の貿易や投資を更に拡大させていく。そして、その基盤の上に、公正なルールに基づく、自由で開かれたインド・太平洋地域の経済発展を実現する。こうした目的で、今回、トランプ大統領と、自由で公正かつ相互的な貿易取引のための協議を開始することで合意しました。
米側が二国間ディールに関心を有していることは承知しています。いずれにせよ、我が国としては、TPPが日米両国にとって最善と考えており、その立場を踏まえた上で、議論に臨んでまいります。
二日間の滞在を通じ、トランプ大統領と極めて長い時間をともに過ごし、首脳同士の信頼関係を一層深めることができました。引き続き、揺るぎない日米同盟のもと、地域や国際社会の平和と繁栄のために、積極的な役割を果たしてまいります。
最後に、一昨日、文在寅大統領と電話会談を行い、日米首脳会談におけるトランプ大統領との合意事項について説明をしました。その際、私から、来る南北首脳会談において拉致問題を提起してほしいと改めて要請しました。
これに対し、文大統領からは、南北首脳会談で安倍総理の立場を伝える、拉致問題の解決が北東アジアにおける平和構築に資すると金正恩委員長に話す考えであるとの発言がありました。
引き続き、日米韓の強固な連携のもとに、北朝鮮問題に対応してまいります。(拍手)
—————————————