小野寺五典の発言 (外交防衛委員会)
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○国務大臣(小野寺五典君) まず、この対話の間は核実験や弾道ミサイル発射を行わない旨の発言というのは、あくまで韓国側の発表であります。でありますが、北朝鮮は、仮にこの話を受ければ、北朝鮮は非核化の意思を明確にしたということ、対話が継続する間は核実験やミサイル発射などの挑発を再開しない旨表明したということに受け取れるかもしれません。
ただ、こうした点も含めて、最近の南北首脳会談や米朝首脳会談に向けた動きについて私どもは注視をしておりますが、他方で、北朝鮮は、一昨年来、三回の核実験を強行し、四十発もの弾道ミサイルを発射したほか、本年の新年の辞において核・弾道ミサイル開発のための活動を継続する姿勢を明確にし、その後、今に至っても核・ミサイル放棄の実現に向けた具体的な行動を示しているわけではありません。この厳然たる現実を踏まえれば、北朝鮮が核・弾道ミサイル開発を継続していく姿勢を崩していないという認識に現時点で立つ必要があるんだと思っております。
この点で更に申し上げれば、北朝鮮は核・ミサイル開発の放棄を表明したわけではなく、現時点までに南北や米朝首脳会談や非核化に関する公式な声明等を北朝鮮は発しておりません。そして、北朝鮮メディアは依然として核武力の正当性を含む従来の論説を掲載しているということ、この点にも留意する必要があると思っております。
今御指摘がありました核実験や弾道ミサイル発射を停止した場合の影響など、北朝鮮による今後の核・ミサイル開発の動向について予断することや国家核武力完成が実現したといった発言の意図などを含む北朝鮮の主張一つ一つにコメントすることは差し控えさせていただきますが、その上で申し上げれば、北朝鮮は、核兵器の運搬手段となる弾道ミサイルの発射を繰り返すことでその能力を増強しているものと見られるほか、過去六回の核実験を通じた技術的成熟を踏まえれば、核兵器をミサイルに搭載するための小型化、弾頭化を既に実現している可能性があると考えております。
いずれにしても、我が国としては、引き続き米国、韓国を始めとする関係国と緊密に連携しながら、あらゆる手段を通じ北朝鮮に対する圧力を最大限まで高め、政策を変えさせていくとともに、防衛省・自衛隊としても、いかなる事態にも対応できるよう米国との協力を進め、日米同盟の抑止力、対処力を強化し、同時に高度な警戒態勢を維持し、緊張感を持って我が国の平和と安全の確保に万全を期していく考えであります。