外交防衛委員会

2018-03-20 参議院 全203発言

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会議録情報#0
平成三十年三月二十日(火曜日)
   午後一時開会
    ─────────────
   委員の異動
 三月六日
    辞任         補欠選任
     青山 繁晴君     宇都 隆史君
 三月七日
    辞任         補欠選任
     佐藤  啓君     二之湯武史君
 三月八日
    辞任         補欠選任
     二之湯武史君     佐藤  啓君
 三月十九日
    辞任         補欠選任
     山口那津男君     矢倉 克夫君
 三月二十日
    辞任         補欠選任
     宇都 隆史君     朝日健太郎君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         三宅 伸吾君
    理 事
                猪口 邦子君
                塚田 一郎君
                中西  哲君
                藤田 幸久君
                杉  久武君
    委 員
                朝日健太郎君
                佐藤  啓君
                佐藤 正久君
                武見 敬三君
                中曽根弘文君
                堀井  巌君
                山本 一太君
                小西 洋之君
                牧山ひろえ君
                矢倉 克夫君
                井上 哲士君
                浅田  均君
                福山 哲郎君
              アントニオ猪木君
                伊波 洋一君
   国務大臣
       外務大臣     河野 太郎君
       防衛大臣     小野寺五典君
   副大臣
       外務副大臣    佐藤 正久君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        宇佐美正行君
   政府参考人
       内閣官房内閣審
       議官       増田 和夫君
       法務大臣官房審
       議官       武笠 圭志君
       外務大臣官房審
       議官       大鷹 正人君
       外務大臣官房審
       議官       相木 俊宏君
       外務大臣官房参
       事官       志水 史雄君
       外務省北米局長  鈴木 量博君
       外務省中南米局
       長        中前 隆博君
       外務省中東アフ
       リカ局長     岡   浩君
       外務省領事局長  相星 孝一君
       厚生労働大臣官
       房審議官     橋本 泰宏君
       防衛大臣官房長  高橋 憲一君
       防衛省防衛政策
       局長       前田  哲君
       防衛省整備計画
       局長       西田 安範君
       防衛省人事教育
       局長       武田 博史君
       防衛省地方協力
       局長       深山 延暁君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○外交、防衛等に関する調査
 (外交の基本方針に関する件)
 (国の防衛の基本方針に関する件)
    ─────────────
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三宅伸吾#1
○委員長(三宅伸吾君) ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、青山繁晴君及び山口那津男君が委員を辞任され、その補欠として宇都隆史君及び矢倉克夫君が選任されました。
 また、本日、宇都隆史君が委員を辞任され、その補欠として朝日健太郎君が選任されました。
    ─────────────
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三宅伸吾#2
○委員長(三宅伸吾君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 外交、防衛等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房内閣審議官増田和夫君外十四名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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三宅伸吾#3
○委員長(三宅伸吾君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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三宅伸吾#4
○委員長(三宅伸吾君) 外交、防衛等に関する調査を議題といたします。
 外交の基本方針及び国の防衛の基本方針について質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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武見敬三#5
○武見敬三君 まず、外務大臣にお聞きしたいと思います。
 実は、参議院の自民党の中の政策審議会で、国家ビジョンとして、平和主義を基調とした現実的な外交、安全保障というテーマで大きなビジョンづくりを始めました。
 その大きな目的は、冷戦期において、我が国では非常に平和主義と現実主義というのが二律背反のまさに対立論として二分法論的に余りにも議論がされてしまい、我が国の中に非常に建設的なきちんとした外交、安全保障の議論をする素地がなかなか培われなかった。今日においても、いまだこうした平和主義と現実主義というものが極めて二分法論的に対立した議論がそのまま生きているという状況は、現実に、極めて我が国において好ましい議論の仕方だとは思えない。いずれも平和主義というものをきちんと基調としつつも、いかなる現実主義的な外交というものが可能なのか、これをきちんと両立する形の新しい議論の枠組みをつくりたい、こういう思いで実はこのビジョンづくりを始めているところであります。
 まず、この点に関して、こうした観点からの議論の進め方について外務大臣はどう思われるか、その御見解をいただきたいと思います。
 なお、このビジョンに関する責任者は、私の後質問してくださる山本一太議員がその責任者として取りまとめをしてくださっています。
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河野太郎#6
○国務大臣(河野太郎君) 我が国は、国際協調主義に基づく積極的平和主義の立場から、様々な手段を用いた力強い外交を推進し、我が国にとって好ましい安全保障環境をつくっていくとともに、いかなる事態にあっても国民の命と平和な暮らしを守り抜いていくという決意でございます。
 今、日本を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増している中で、どの国も一国で自らの平和と安全を守ることはできないという状況にございます。そんな中、防衛力の適切な整備とともに、日米安全保障体制の下での米軍の前方展開を維持し、日本外交の基軸たる日米同盟の抑止力を不断に強化していくということも極めて重要でございます。
 御提起いただきましたように、安全保障環境の変化という現実をしっかりと念頭に置きつつ、平和を守るために必要な現実的な取組を力強く推進し、この国の平和と安全をしっかりと守ってまいりたいと思います。
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武見敬三#7
○武見敬三君 この平和というのも、ただ単に紛争が起きていなきゃいいというわけではなくて、そこにはやはりきちんと民主主義という価値がきちんと生きており、かつまた法の秩序というものがちゃんと確保されており、基本的人権というものがまた守られていなければいけません。この観点と組み合わせた平和主義というものを一つの基軸として考えることは当然のことであろうかと思います。
 その点で、実は新たに、たしかあしたはロシアの外務大臣と会談をなさる予定があるというふうに伺っておりますけれども、我が国がロシアとの間で領土問題を含む平和条約の締結のための交渉を進めるというのは、私はこのアジア全体の戦略的な枠組みを考えたときに極めて重要だというふうに思います。
 中国という国が単独で強大に大きくなってくることについては、実はロシアも戦略的懸念を持っていることは明白であって、その点については日米同盟を基軸とする我が国の立場においても十分にそうした戦略的な利害を共有できる余地があると私は思うからです。その上で、その観点で領土問題を含めた平和条約締結交渉をすることは非常に戦略的にも意義のあることだということになります。
 他方で、昨今英国で起きているロシアからの亡命者の殺害事件、これに関わるロシアの情報機関の関わりというのが、特に化学兵器を使った形でこうした暗殺事件が行われているということに関連して、お互いに外交官を追放し合うという極めて深刻な状況下に入りました。外務大臣の訪問も中止してしまう。それから、ロシアにおける様々なイベントに要人の派遣も中止してしまう。また、これに対してアメリカやドイツ、フランスもイギリスの立場を支持するような明確なポジションを取る。
 ただ、我が国の場合にはまだ明確な立場での説明というのはどこまで行われるのか、実は私自身十分に理解をしておりません。また、外務省の立場、それから総理のお立場それぞれを通じて、やはりきちんとこうした主権侵害、あるいはこうした化学兵器などを通じたこうした暗殺事件といったようなもの、こうしたことがやはり起こってはならない、そしてまたそのための原因を究明すべきだという点は、我が国としてこの時点で明確に指摘することができることだと思います。
 是非、ロシアの外務大臣とお会いになったときに、こうした民主主義や法秩序、基本的人権に関わる、そういう基本的な価値に関わる立場からもこうした視点についてはしっかりと御指摘をしていただいて、その上で戦略的な連携を取り得るための諸般の交渉をしていただけることを切に期待するものでありますが、外務大臣の御所見を伺っておきたいと思います。
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河野太郎#8
○国務大臣(河野太郎君) 昨日、十九日、日ロ首脳間で電話会談が行われております。その中で、安倍総理からプーチン大統領に対して、英国における元ロシア情報機関員襲撃事件について、化学兵器の使用は許容できず、何よりも事実関係の解明が重要であると述べた上で意見交換を行っております。
 日本国政府として、英国において市民に被害が出たことは極めて遺憾であり、また化学兵器の使用は許容することができないというふうに考えております。また、我が国もその使用を非難いたします。また、日本政府は化学兵器を使用した者は処罰されるべきであると考えております。
 イギリスのメイ首相は、警察による捜査は続いていると述べており、また十九日には、化学兵器禁止機関、OPCWの調査官が英国入りしたと伺っております。
 日本政府としては、なるべく早期に事実関係が解明されることを期待するとともに、引き続きこの動向を注視してまいりたいと思っております。
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山本一太#9
○山本一太君 久々に外交防衛委員会で質問する機会をいただきました。初めて河野外務大臣と小野寺防衛大臣に質問させていただきます。
 河野大臣は私より五つ、小野寺大臣は私より三つお若いので、同世代というのは大変おこがましいんですけれども、今五十代の二人が第二次安倍政権のまさしく外交、安全保障の要としてもうこれだけの活躍をしているということについては大変うれしく思いますし、誇りにも思っております。是非頑張っていただきたいと思います。
 小野寺大臣、二度目の防衛大臣に抜てきされた理由は、もちろん安全保障政策についての見識、知識はもちろんですけれども、あのPKOの日報問題でかなり防衛省の中ががたがたして、いわゆる政官の信頼関係が崩れたんじゃないかと、こういう防衛省を立て直すということも期待されて大臣に就任されたと思うんですが、外から見ているとかなり信頼関係、政官の信頼関係回復したように見えますが、その点について一言簡単にいただけますか。
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小野寺五典#10
○国務大臣(小野寺五典君) 今回、森友問題の中で様々な公文書の公開その他指摘があると思いますが、防衛省・自衛隊は、昨年、南スーダンの日報問題において国会でも指摘を受け、国民の皆様に様々な疑念を持たれる結果になりました。私どもの役目としては、国民に認知される自衛隊を目指すためにも、このようなことが二度と起きないようにしっかりと省内を把握をし、そしてまた開かれた風通しのいい組織にしていくということ、これからも心掛けていきたいと思っております。
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山本一太#11
○山本一太君 ありがとうございます。
 小野寺防衛大臣、かなり安定感もあるので、防衛省における政官の信頼関係をしっかり再構築されたというふうに私は思っております。
 河野大臣とはもう三十年以上のお付き合いになりました。若い頃によく二人でいろいろ外交関係の議員立法を考えたりして暴れ回った記憶がありますが、当時のブログを、「ごまめの歯ぎしり」を読み返してみると、外務省の外が有害の害になっていて、害務省という表現をずっと使っていたわけですが、最近やっと外の、普通の外務省になったということなんですが。
 河野大臣に一言申し上げたいのは、別に官僚に評判のいい大臣がいい大臣だと思いませんが、昨今、私のよく知る外務官僚はみんな、河野大臣は非常にのみ込みが早くてシャープでいいと言っています。特に中東関係の仕事をしている官僚の人たちは、河野外務大臣の下で本当にやりがいがあるというふうに言っているんですね。まあ普通の外務省になったわけですが、外務省は河野大臣が活躍するためのまさしく機関、エンジンなので、外務官僚それから外交官のノウハウとかいろんな知識をもう最大限に活用して是非外交を前に進めていただきたいと思うんですが、その点について一言だけいただけますか。
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河野太郎#12
○国務大臣(河野太郎君) 霞が関は日本で最高のシンクタンクだと言われたことがございます。恐らくそれはある面事実なんだろうというふうに思っております。大変多くの人材が外務省あるいは在外公館で仕事をしてくれておりますが、彼らの能力を最大限に生かしていくというのが外務大臣としての一つの役割だろうというふうに思います。
 この外務省の職員が能力を最大限に生かせるようにするために、私も一生懸命頑張ってまいりますが、様々外務省内外の皆様の御協力をいただかなければならないところもあろうかと思っております。そうしたことを実現できるようにしっかりやってまいりたいと思います。
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山本一太#13
○山本一太君 ありがとうございます。
 今の言葉で相当外務省のモラールは更に上がったというふうに思います。
 今日は、河野外務大臣とそれから小野寺大臣に北朝鮮政策を中心にいろいろと伺っていきたいと思いますが、その前に、先ほど武見政審会長の方からもちらっとありましたけれども、ロシアの問題、ロシア情勢について伺いたいと思います。
 おとといでしょうか、プーチン大統領が大統領選挙で再任をされました。これから六年ですから、二〇二四年までかな、大統領職を続けるということになったわけですが、昨日、たしか報道によると、安倍総理が電話をして電話会談で祝意を伝え、例えば北方領土問題については共同経済活動を推進しようとか、あるいは北朝鮮の問題についてはしっかりと連携していこうとか、そういうことを確認したというふうにも報道されていますけれども、まずプーチン大統領の再選についての日本政府、外務省の受け止めをお聞きしたいと思います。
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河野太郎#14
○国務大臣(河野太郎君) 日本とロシアは、先ほど武見委員からもお話がありましたように、アジア太平洋地域における重要なパートナーたり得る存在であり、地域の大国と言ってもいいこの二つの国が安定した関係を築き協力を深めていくということが、地域の安定、発展にとって極めて重要だと思います。その中で、安倍・プーチン会談というのは既に二十回行われており、昨日も日ロ首脳の電話会談が行われました。
 今の日ロ関係は、安倍総理とプーチン大統領の極めて深い信頼関係の下で大きく前進をしていると言ってもいいのではないかと思います。政府として、プーチン大統領が新大統領として就任した後も幅広い分野で日ロ関係を国益に資するような形で進めるとともに、北方四島の帰属問題を解決し平和条約を締結するという基本方針の下、粘り強くロシアと交渉してまいりたいと思っております。
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山本一太#15
○山本一太君 ロシアといえば、先ほど武見政審会長の方からも言及がありましたが、例のイギリスのソールズベリー市で起こった、元ロシアのスパイの男性と娘が恐らくロシアが開発したと言われている神経剤で意識不明に陥っていると。メイ首相は、これはもう明らかに暗殺未遂だと激怒して、たしか昨日かおととい、イギリス政府が二十二人のロシアの外交官を追放し、同じようにロシアも二十二人のイギリスの外交官を国外退去したということで、ちょっとこのイギリスとロシアの関係が良くないというか対立が激化しているということについては私も懸念を持っております。
 もうさっき河野大臣、武見政審会長の質問でこの問題について言及をしたので改めて答弁は必要ないんですけれども、やはりこれまでの流れを見ていると、河野大臣とずっとやってきた国連改革の問題も含め、今回の北朝鮮政策を含め、イギリスの政府、イギリスは非常に日本の主張に対して、何というんでしょうか、一貫してサポートしてくれていると。安保理改革もそうです。だから、そこは十分日本の国益を考えながらこの問題にも対応していただきたいと、それだけ申し上げておきたいと思います。
 次に、小野寺大臣に御質問したいと思います。
 先般行われた沖縄の名護市の市長選挙で、自公推薦候補が勝利をいたしました。たしか十三日だったと思いますが、沖縄県が国に対して辺野古の工事差止めの提訴をしていたと。これ十三日に那覇地裁が一応これ退けたということになりました。それを踏まえてたしか小野寺大臣が記者会見をしていたという記憶があるんですけれども、その中で小野寺大臣が、この辺野古の工事については、まず工事の安全性を十分に考え、自然環境とか、あるいはその住民の方々の生活環境とか、こういうものに配慮して丁寧に進めていきたいというお話がありました。
 今のいろんな沖縄の政治情勢等々を考えると、普天間問題、辺野古への移設問題というのは前に進む環境が整いつつあると思いますが、だからこそ私は基地の負担軽減も含めて丁寧に沖縄側に説明をしていかなきゃいけないと思うんですが、この点についての小野寺防衛大臣の御見解を伺いたいと思います。
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小野寺五典#16
○国務大臣(小野寺五典君) 御指摘がありましたように、先月四日に投開票が行われました名護市市長選挙におきましては、渡具知新市長が誕生されました。防衛省としては、新たに就任された渡具知市長に対して、まず、名護市辺野古において実施しております普天間飛行場代替施設建設事業の現状を説明をさせていただきたいと考え、二月二十三日に事務方を派遣し、説明をさせていただきました。
 防衛省としては、引き続き普天間飛行場、辺野古への移設を含め、沖縄の負担軽減に係る政府の取組について、政府全体で連携し、あらゆるレベルで沖縄県との対話を深めていくことが大切だと思っております。
 また、昨年七月二十四日、沖縄県が提訴した普天間飛行場代替施設建設事業に係る岩礁破砕等行為の差止め訴訟については、先週十三日、那覇地裁におきまして沖縄県の請求は却下されたものと承知をしておりますが、防衛省としては、普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現するため、作業の安全に十分留意した上で、関係法令に基づき、自然環境や住民の生活環境にも最大限配慮し、辺野古移設に向けた工事を進めてまいりたいと思っております。
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山本一太#17
○山本一太君 ありがとうございます。
 私も、安倍政権で二年近く沖縄担当大臣をやらせていただきました。小野寺大臣ともいろいろと意見交換する機会ありましたけれども、くれぐれも丁寧に真摯に沖縄側に説明をしてこの問題を着実に進めていただきたいと、このことをお願いしておきたいと思います。
 ここからちょっと北朝鮮問題に入りたいというふうに思っています。
 河野大臣の「ごまめの歯ぎしり」、たしか三月八日だったと思うんですが、外務大臣就任二百日というタイトルのブログを読んできたんですけれども、二百日の外務大臣でここまでいろんな国を訪問した人は恐らくもう皆無だと思うんですよね。たしか二百日で三十五か国・地域を回り、バイ会談百回以上、三か国とか四か国を合わせると百十回以上ということで、いろんな首脳とも精力的に河野大臣が会談をしているということがこの「ごまめの歯ぎしり」を読んで改めて分かったんですけれども。
 この間も相当忙しい日程の中でアメリカを訪問したと。非常にいいタイミングだったと思いますが、ペンス副大統領とか、あるいはマクマスター首席補佐官とか、マティス国防長官、それから何かライトハイザーUSTR代表まで会ったということで、相当中身の濃い訪問だったと思うんですけれども、これによって、河野大臣、どんな成果を得たとお考えか、少しまとめてお話をいただきたいと思います。
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河野太郎#18
○国務大臣(河野太郎君) 今回のワシントン訪問は、かなりの部分、北朝鮮の問題を中心に様々な会談を行いました。日米、そしてちょうどワシントンにいらした韓国の康京和外交部長官ともお目にかかりましたが、日米韓の間で極めて認識を同じくしているという再確認ができたと思います。
 今回の北朝鮮の一連の動きは、やはり国際社会が一致して北朝鮮に対して最大限の圧力を掛け続けてきたその成果である、しかし、その一方で、北朝鮮はいまだに米朝会談についてもアナウンスを何もしていない、北朝鮮の意図について不明瞭なところがあるという認識も共有しましたし、また、核やミサイルに関連する活動が停止されているわけではない、瀬取りを含め制裁逃れが巧妙化し、それがまだ続いている。ですから、口では非核化へのコミットと言っていますけれども、だからといって、今の最大限の圧力をいささかも緩めてはいけないというのが日米韓の共通認識であります。
 そして、まず、核放棄のための、完全かつ不可逆的、そして検証可能な核放棄に向けての具体的な動きがあるまではこの制裁は国際社会挙げて維持しなければいけないという認識が共有されたということ。また、ミサイルについては、ICBM、IRBM級だけでなく、中距離、短距離ミサイルを含め完全に放棄をされなければならないというところで認識を一致いたしました。
 また、拉致問題あるいは米国の拘束者、そのほか日本以外の拉致被害者についても包括的に解決をする必要があるという認識を共にいたしましたので、これから南北の首脳会談、そして米朝の首脳会談に向け、三か国で緊密な連携を取っていく、それがしっかり確認をできたというふうに思っております。
 そのほか、鉄鋼、アルミニウム、その他についての課題についても意見交換をしっかりとできたということは成果と言ってよろしいんではないかと思います。
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山本一太#19
○山本一太君 今のお話を聞いても、日米韓の対北朝鮮問題における連携を確認したとか、あるいは拉致問題について、河野大臣、今言及されていましたけれども、米朝首脳会談があるときにはしっかりこれを議題として上げてもらう、あるいは康京和外相にも、たしか河野大臣の方から要請したと思いますけれども、南北首脳会談のときにもしっかり拉致問題について言及してほしいというようなお話をされたと、やっぱりこれは非常に意味があったというふうに私も思います。
 さっきのごまめのブログの続きですが、河野大臣が今まで会った方をちょっと考えてみると、まず、ティラーソン国務長官、バイ会談五回、三か国、四か国の会談だと四回、電話会談も多分五、六回やっている。康京和韓国外相と七回。王部長、中国の外務大臣と三回。それから、さっきラブロフ外相すごい長いねと佐藤副大臣と話をしていたんですが、ラブロフ外相とも四回会っているわけなんですが、ティラーソン国務長官ですよね、この短い間にこれだけ日米の外相が会ったということもあるし、少し前のニューヨーク・タイムズに、河野外務大臣は今までの日本の外務大臣とは違うという記事が出たんです。もう読んでおられると思いますが。ティラーソン国務長官と例えば三十分やっても、今までの外務大臣と違って全部英語で通じるので何倍も濃い話ができるということをニューヨーク・タイムズが記事で書かれていた。
 ティラーソン国務長官がちょうど河野大臣が訪米するときに解任されて、ツイッターで解任されたことを知ったということですよね。これも河野大臣よく御存じのとおり、アメリカの国務省の大体政治任用のポストって百五十ぐらいあるわけですが、今まで指名されて承認された人って恐らく半分行っていないですよ、六十四、五人しかいないと。こういう状況で本当に大丈夫なのかなと思うんですが、河野大臣が大臣としてアメリカ側と今いろんな交渉をされている上で、まあ支障があるとは絶対言えないと思いますが、大丈夫なのか。今、何かマクマスターさんはともかく、マティス国防長官まで辞めるんじゃないかと言われているこの状況を憂えておりますが、河野大臣が外交の現場で見て、どんな感触を持っていらっしゃるでしょうか。
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河野太郎#20
○国務大臣(河野太郎君) ティラソン国務長官とは、今、山本委員からお話をいただきましたように、度々お目にかかり、あるいは電話会談をさせていただき、意見がぶつかるところもありましたけど、非常に個人的にはウマが合うという感じでした。そういう意味で、ティラソンさんがカウンターパートでないというのは個人的にはちょっと残念な気もいたします。
 今回、国務省で短時間ですがお目にかかって離任の御挨拶をさせていただいたところでございますが、代行を務めるサリバン副長官は、昨年の十月でしたか、来日されたときにも意見交換をいたしましたが、大変丁寧な方でありまして、日本の事情にもそれなりに精通されている、また北朝鮮の問題についても様々フォローされている。マティス国防長官、私はまだ辞める辞めないといううわさには接してはおりませんが、非常に在日米軍、在韓米軍のことにも詳しい、また極東の状況にも詳しい方です。今回、マクマスター補佐官にお目にかかり、また、その右腕と言ってもいいマット・ポッティンジャー上級部長にも会いましたが、それなりに重厚な外交の布陣をしいているのではないかというふうに思っております。こうした方々としっかり連携をしながら、この北朝鮮問題を始め、様々な外交課題に共に当たってまいりたいと思います。
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山本一太#21
○山本一太君 それなりに重厚な布陣ということなんで、報道されるところによると、なかなか国務省も国防総省もいわゆる鍵となるような現場に専門家は少ないんじゃないかというようなニュースもあって心配をしていたんですが、河野大臣の方からそれを聞いて少し安心をいたしました。
 実は、今日は、河野大臣からティラーソン国務長官はどういう人物なのか、あるいは小野寺大臣からマティス国防長官とはどういう人物なのか聞くつもりだったんですけれども、ティラーソン国務長官解任されてしまったということで、この二人が例えばトランプ政権内でどういう位置付けにあるのかとか、どういう考え方を持っているのかというのはなかなか言えないと思うんですが、ただ、もうとにかくマティス国防長官、トランプ政権の中でも本当に最後の希望の光みたいに言う人もいて、マティス国防長官とはどういう人なのかとみんなが知りたがっているので、小野寺防衛大臣、何度もお会いになっているんですが、その考え方とか、トランプ政権内の位置付けはなかなか言えないと思うんですが、マティス国防長官というのはどういう方でしょうか、実際に会ってみて。
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小野寺五典#22
○国務大臣(小野寺五典君) マティス国防長官とは、昨年八月に私が防衛大臣に着任して以来、既に八回に及ぶ直接の会談や電話会談を行っております。北朝鮮を始めとする地域情勢や沖縄における在日米軍基地の課題など幅広く議論してきておりますが、思慮深く、信頼の置ける方だと思っております。
 先般お会いしたときには、長官からローマの哲人皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスの「自省録」をいただきました。これは、マティス長官自身の愛読書ということであります。巷間、マッドドッグという言葉がありましたが、それとは似ても似つかない思慮深い方だと思っています。
 長官といつも共通認識を持つのは、私ども防衛当局の仕事というのは、外交当局の仕事をやりやすくすること、防衛当局がしっかりと様々な備えを整えることが逆に言えば外交交渉の後押しになる、これが日米両防衛当局の共通認識だということで常々一致をしております。
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山本一太#23
○山本一太君 ありがとうございます。
 マティス国防長官は思慮深い人だと、何度も会っている小野寺大臣がおっしゃっているのでそうだと思うんですが。
 今、アメリカでもそうですけど、日本のメディアでも言われているのは、大体、外からトランプ政権を見てみると、北朝鮮問題なんかについても、やはりマクマスター補佐官と、それから今度新しく国務長官になったポンペオ前CIA長官が強硬派で、どっちかというと、常にマティス国防長官が慎重派としてバランスを取っているというふうに分析しているメディアや有識者が多いんですね。
 例のビクター・チャ、今もCSISの上級研究員なのかどうか分かりませんが、この人が韓国政府からアグレマンまでもらっていながら内定していたポストを取り消されたその理由の一つとして、ワシントン・ポストか何かでも書かれましたけれども、ブラッディーノーズという鼻血作戦みたいなことがあったんですけれども、どうもビクター・チャさんの周辺からも、誰がどうとは言いませんが、何となく聞こえてくるのは、マティス国防長官が常に慎重なことを言っているということらしいので、ここら辺、まあこれはもう外国政府のことでありますが、是非マティス国防長官に留任して、これからも続けていただいて、小野寺大臣とも信頼関係があるので、そういうことを祈るばかりなんですが。
 私は、両大臣の北朝鮮に対する発言を一〇〇%支持します。河野大臣が何度も言っているように、今は金正恩委員長のほほ笑み外交に翻弄されるときではないと、最大限の今は圧力を掛けていく、具体的には経済制裁ですけれども、国際社会が協力してしっかり制裁を掛けて、圧力を掛けて、北朝鮮がきちっと非核化を表明し、それに伴う具体的な行動がない限り、この圧力を緩めてはならないということについては、これはもう一〇〇%賛同するんですが。
 そこで、今回の一連の動き、ここはちょっと、是非河野大臣の見解を伺いたいと思うんですけれども、河野大臣がずっと何度も何度も言っていた、もう世界中飛び回って、ASEANの国際会議でもあるいは安保理の議長としても、あるいはたしかドイツで行われた外相級の会議でも、今はとにかく圧力を掛けていかなければいけないと、こういう姿勢だったわけですけれども、南北融和、急転直下とは言いませんけれども、トランプ大統領は首脳会談をやってもいいと、五月までに、言った、こういうこの今の流れを河野大臣がどう捉えているか。
 もう「ごまめの歯ぎしり」でもそうですし記者団へのいろんな会見でも言っていますが、この北朝鮮が態度を変えたのは何なのか、これはやはり経済制裁の効果なのか、この辺について改めて是非率直な御見解をいただきたいと思います。
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河野太郎#24
○国務大臣(河野太郎君) 国連の安保理決議に従って、国際社会は一致して北朝鮮に対して経済制裁を加え、日米韓あるいはEU、そしてその他多くの国々がこの安保理決議を超えた独自の制裁を北朝鮮に対して行いました。また、北朝鮮に対して圧力を掛けるという意味から、例えば中東のヨルダンなどは国交を断絶する、多くの国は北朝鮮の大使を追放しあるいは受け入れないという外交的な圧力も掛けてきた。
 例えば、二〇一七年の中国、北朝鮮の貿易総額は前年比で一五%減。特に、中国の北朝鮮からの輸入額は前年比三七%減。二〇一八年の一月で見れば、この輸入額が多くの品目で、ほとんどの品目でゼロになっているという現実がございます。韓国政府の発表によれば、北朝鮮のガソリン価格が、二〇一七年の十二月の時点で、二〇一七年の初めに比べ二倍から三倍に上昇しているという韓国政府の発表もあります。
 やはり、国際社会が一致して北朝鮮に今までにない圧力を掛け続けてきたという成果が現れて、今回のこの北朝鮮のほほ笑み外交あるいは北朝鮮からの非核化へのコミットメントという話につながってきたというのが日米韓の共通認識でございます。
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山本一太#25
○山本一太君 大臣が繰り返し言っているように、今の北朝鮮の、方針転換とまで言えるか分かりませんが、北朝鮮が少なくとも対話路線に戻ってきたのは経済制裁の効果だということなんですが、そこで、これも外務大臣にお聞きしたいんですよね。
 この北朝鮮の金正恩委員長の考え方というのは、本人が言っているわけじゃない。これはもう全て特使として派遣された安保室長とか徐薫国情院長とかを通じて言われているだけで、まだ金正恩委員長が直接、何というんでしょう、この件について言及したということはないと思うんですね。
 昨日、この特別使節団、韓国の、北朝鮮訪問結果、韓国大統領府が三月六日に発表した中身をもう一回読んでみたんですね。その中で書いてあるのが、北側は非核化問題の協議及び米朝関係の正常化のために米国と虚心坦懐に対話をすることができるという用意を表明したと一つ書いてあります。それからもう一つ、対話が持続する間、北側は追加的な核実験及び弾道ミサイルの試験発射等の戦略的な挑発を再開することはないことを明確にしたと書いてある。もう一つ、北側は、核兵器はもちろん、通常兵器を南側に対して使用しないことを確約したとなっているんですよね。
 これは一体、北朝鮮の意図は何なのかと。非核化問題の協議というのは、これは非核化ということでいえばアメリカも核保有国ですから、もしかするとアメリカも核を、じゃ、やめるということを考えてくださいということを意味しているんじゃないかとか、特に、北朝鮮に対する軍事的脅威が解消され、北朝鮮の体制の安全が保証されるのであれば核を保有する理由はないというふうに言ったと韓国側は表明しているんですが、これも、北朝鮮に対する軍事的脅威が解消されというのが例えば在韓米軍の撤退だったとしたら、これは全く現実味がないわけであって、ここら辺の北朝鮮の意図を外務大臣がどう分析しているのか、これを是非お聞きしたいと思います。
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河野太郎#26
○国務大臣(河野太郎君) 今回の訪米でも、北朝鮮の意図というのが一体全体どういうことなのかという議論になりました。今委員おっしゃったとおり、北朝鮮の意図というのは韓国が北朝鮮に派遣をした使節団を通じて我々にもたらされている言葉でありまして、北朝鮮の直接の言葉というのはまだアナウンスされていない部分というのが非常に多いと。これはアメリカも同じ認識でございます。
 ですから、まず、この非核化のコミットメントについて北朝鮮がどういう意図を持っているのかというのを明確にするところから様々な動きが始まると思いますし、言葉で非核化と言ったとしても、それは誰でも言えるわけですから、この非核化のコミットメントを具体的な行動に移すまで国際社会は圧力を掛け続ける。つまり、非核化のコミットメントが、後ろに何もなくても制裁は緩まないわけですから、国際社会からしてみれば南北あるいは米朝の首脳会談が行われても失うものはないということで、南北、米朝の会談をやってみようということになっているわけであります。
 四月末の南北、五月末にもと言われている米朝の首脳会談に向けて、これから様々、日米韓で緊密に連携をし、北朝鮮の具体的な意図についてしっかり分析をしてまいりたいというふうに思っております。
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山本一太#27
○山本一太君 今、河野大臣の言った北朝鮮の意図の分析というのは鍵だと思うんですよね。
 大臣にさっき申し上げた韓国側の発表した文書ですよね、その中に、金正恩委員長は戦略的な挑発はしないと書いてあるわけですよね。普通、戦略的な挑発というのは、この場合、普通で考えると、アメリカに届くICBMとかあるいはグアムまで届く中距離ミサイルであって、いわゆる例えば日本を射程に収めているノドンとかテポドンは入らないんじゃないかと。
 なおかつ、南に対しては核も通常兵器も使いませんと言っているわけであって、今日の質問の最大のポイントは、それは河野大臣の方からしっかりまた改めて今説明していただこうと思うんですけれども、日本が蚊帳の外に何となく置かれて、日本にとって最悪のシナリオ、すなわちアメリカはICBMの開発さえとにかく止めればいいと、何となく核を凍結すればいいみたいな合意になって、その間、大臣がいつも言っているように核開発が進み、しかも南には一切使いませんと言って、最後は、事実上の北朝鮮が核保有国として認知されて、それが日本にだけ大きな核の脅威を及ぼすというのが、これはもう日本にとって最悪のシナリオだと思うんです。
 そもそも、今回のトランプ大統領の、韓国の特使を通じて北朝鮮がホワイトハウス、トランプ大統領に対して早期の首脳会談を申し入れたということで、それについてトランプ大統領がその場で、やろうと、五月までにやろうと。これ、政府にとって想定内だったのか。これ、私にとっては非常に急展開で驚いていて、なかなか金正恩委員長から回答がないのは、トランプ大統領がまさかここで受けると思わなかったんじゃないかと分析している人もいるんですけど、そこら辺、河野大臣、いかがでしょうか。
 日本は蚊帳の外ではないと、日本にとって最悪のシナリオに向かうことはないと、これについて、是非外務大臣の発言をいただきたいと思います。
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河野太郎#28
○国務大臣(河野太郎君) 北朝鮮を非核化しなければいけないというのは、日米韓のみならず中国、ロシアも一貫して北朝鮮の核保有は認めないということを言っております。もちろん、極東地域だけでなく、国際社会全てが北朝鮮の核保有は認めないと言っているわけです。
 また、ICBM、IRBMだけでなく、短距離ミサイル、中距離ミサイルも放棄させなければいけないというところは、これは例えばアメリカにしてみれば、在日米軍に数万人単位で米軍の兵士が米軍基地にいる、その家族もいる、在韓米軍も相当な米軍の兵士及び家族がいるわけですから、アメリカにとってもこの短距離ミサイル、中距離ミサイルというのは脅威であるわけで、全てのミサイルを放棄させなければならないという点で日米韓、全く認識は共有しております。
 また、日本の拉致被害者に加え、アメリカも拘束されている人物がおりますし、そのほか十か国近い国々が拉致された人を抱えているという中にあって、拉致問題を含めた核及びミサイル、拉致の包括的な解決が必要だというのは、これはもう国際社会挙げての話であって、どこかの国がということではございません。
 また、安保理決議をベースにした北朝鮮に対する圧力を掛け続けるというのは、日米韓が緊密に連携をし、そして中国、ロシアの協力も得て、国連の安保理で決議を通し、それを国際社会が挙げて応援をしてしっかりと対応してくれる、安保理決議以上の制裁を加えている国も多くあるという中で、国際社会が挙げて今北朝鮮と対峙している、そういうことなんだと思います。
 米朝の首脳会談というのは、言わば国際社会を代表してアメリカが北朝鮮と向き合うということであって、アメリカが北朝鮮と単独で何かやるということにはならないんだろうというふうに思っております。
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山本一太#29
○山本一太君 その河野大臣のアメリカが北朝鮮と単独で何かをやることにはならないだろうと、ここは一番最大のポイントだと思うんですよね。
 河野大臣ほどじゃないんですけれども、私もアメリカに安全保障関係の友人というのがいて、あるシンクタンクに勤めている研究員から電話があって、日本は外から見るとどう見ても蚊帳の外に置かれているように見えるよと。ずうっと圧力主導してきたのに、何か一気に急展開して、乗り遅れているようにも見えなくないと。
 三月十日付けのニューヨーク・タイムズが、もう安倍総理は蚊帳の外に置かれたみたいなことが書かれていたので、私が言ったのは、彼に、いやいや、その記事よく見てみると、マティス国防長官もそれからマクマスター補佐官もその話を聞いてトランプ大統領に、いや、大統領、もうちょっと時間を掛けて判断した方がいいんじゃないですかと言ったと。あくまでニューヨーク・タイムズの記事です。そうしたら、トランプ大統領がアイ・ゲット・イット、アイ・ゲット・イットと、分かっているよと二回言ったけど、その場で決断したということなので、別に安倍総理が蚊帳の外に置かれているというよりは、トランプ大統領以外の政府の高官はみんな蚊帳の外に置かれているんじゃないかというふうに申し上げたんですけれども。
 そういう意味で、もちろん日米首脳の信頼関係も大事ですが、河野大臣がティラーソン長官の後の国務長官とも信頼関係をつくっていただくというのは非常に大事だということだけ申し上げておきたいと思います。
 そこで、もう一つ、この問題についてどうしても今日河野大臣に申し上げたかったことがあるんですね。ここに来て、最近、日本のメディアで日朝首脳会談の可能性が急に取り沙汰されるようになったんですね。安倍総理が文在寅大統領と電話会談したときに、とにかく拉致問題もしっかり議題に上げてほしいと、南北首脳会談をやるときには。同時に、圧力をまずきちっと掛けていこうということについても合意したというふうに報道されています。そのときに、たしか私の記憶では、日朝の直接交渉についても総理が意欲を示したみたいな話があって、それがもとなのかも分かりませんが、日朝首脳会談の話が何か急に現実の可能性として取り沙汰されているんですが、大臣、私は相当慎重にやるべきだと思うんですよ。
 これ、南北の首脳会談やって米朝首脳会談やって、日本がその後首脳会談をやるというのは、よほど気をつけないと、今、実際、昨日ぐらいに北朝鮮政府が、金正恩委員長か北朝鮮政府ですか、日本が何か今でも圧力圧力みたいなことを言うんだったら平壌行きの切符も危なくなるよみたいなことを言っている。つまり、まるで日朝首脳会談を一つの外交の取引材料として、うちと話したいんだったらもうちょっと静かにしてみろみたいな話になっている。
 こういうときは本当に慎重にやらなければいけないというふうに思っているので、河野大臣に是非、この日朝直接交渉、特に首脳会談みたいなことについては慎重にやっていただきたいと思うんですが、この点についての大臣のお考えをお聞きしたいと思います。
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