小野寺五典の発言 (外交防衛委員会)

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○国務大臣(小野寺五典君) 平成三十年度の防衛省関係予算について、その概要を御説明申し上げます。
 平成三十年度予算においては、一層厳しさを増す安全保障環境を踏まえ、国民の生命、身体、財産及び我が国の領土、領海、領空を守る態勢を強化するため、平成二十六年度以降に係る防衛計画の大綱に基づく中期防衛力整備計画の最終年度として、統合機動防衛力の構築に向け、防衛力整備を着実に実施することとしております。
 具体的には、各種事態における実効的な抑止及び対処並びにアジア太平洋地域の安定化及びグローバルな安全保障環境の改善といった防衛力の役割にシームレスかつ機動的に対応し得るよう、統合機能の更なる充実に留意しつつ、必要な事業を計上することができたと認識しております。
 特に、警戒監視能力、情報機能、輸送能力及び指揮統制・情報通信能力の向上を重視するほか、島嶼部に対する攻撃への対応、弾道ミサイル攻撃への対応、ゲリラ、特殊部隊による攻撃への対応、宇宙空間及びサイバー空間における対応、大規模災害等への対応並びに国際平和協力活動等への対応を重視するとともに、技術的優越の確保、防衛生産・技術基盤の維持等を踏まえたものとなっております。
 平成三十年度の防衛関係費の一般会計歳出予算額は五兆一千九百十一億四百万円となり、前年度の当初予算額に比べ、六百五十九億五千六百万円の増となっております。
 継続費の総額は、平成三十年度護衛艦建造費で一千五十四億九千八百万円、平成三十年度潜水艦建造費で七百十七億一千八百万円となっております。また、国庫債務負担行為の限度額は、武器購入、航空機購入、弾薬購入、武器車両等整備、提供施設移設整備等で二兆百二十八億一千五百万円となっております。
 次に、平成三十年度の防衛省関係予算において、特に重点を置いた施策について御説明申し上げます。
 第一に、周辺海空域における安全確保です。
 広域において常続監視を行い、各種兆候を早期に察知するため、周辺海空域の情報収集・警戒監視態勢を強化します。
 第二に、島嶼部に対する攻撃への対応です。
 島嶼部に対する攻撃に対応するため、常続監視体制の整備、航空優勢の獲得・維持、海上優勢の獲得・維持、輸送能力や水陸両用能力を始めとする迅速な展開・対処能力の向上、指揮統制・情報通信体制の整備を実施します。
 第三に、弾道ミサイル攻撃への対応です。
 弾道ミサイル攻撃に対し、我が国全体を多層的かつ持続的に防護する体制を強化するとともに、ゲリラ、特殊部隊による攻撃に対応する態勢を整備いたします。
 第四に、宇宙空間における対応です。
 各種人工衛星を活用した情報収集能力や指揮統制・情報通信能力を強化するほか、宇宙空間の安定的利用の確保のための取組を実施します。
 第五に、サイバー空間における対応です。
 サイバー攻撃に対する十分なサイバーセキュリティーを常時確保できるよう、サイバー空間上の脅威情報の収集・分析体制の強化等、所要の態勢整備を行うとともに、効果的なサイバー攻撃対処のための最新技術の研究を行います。
 第六に、大規模災害等への対応です。
 各種の災害に際して、十分な規模の部隊を迅速に輸送、展開するとともに、統合運用を基本としつつ、要員のローテーション態勢を整備することで、長期間にわたり持続可能な対処態勢を構築します。
 第七に、情報機能の強化です。
 各種事態等の兆候を早期に察知し迅速に対応するとともに、我が国周辺を始めとする中長期的な軍事動向等を踏まえた各種対応を行うため、情報の収集・処理体制及び収集した情報の分析・共有体制を強化します。
 第八に、アジア太平洋地域の安定化及びグローバルな安全保障環境の改善です。
 アジア太平洋地域の安定化に向け、二国間、多国間の協力関係を強化し、訓練、演習等の各種活動を適時適切に実施するとともに、グローバルな安全保障上の諸課題に適切に対応するため、国際平和協力活動等をより積極的に実施いたします。
 これをもちまして、平成三十年度の防衛省関係予算の概要の説明を終わります。
 三宅委員長を始め委員各位の慎重なる御審議をよろしくお願いいたします。

発言情報

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発言者: 小野寺五典

speaker_id: 27636

日付: 2018-03-23

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会