杉久武の発言 (外交防衛委員会)
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○杉久武君 TPPに関連する国々について外交面から順次伺ってまいりましたが、その上で、次にアメリカについて伺いたいと思います。
TPPをめぐっては、御承知のとおり、トランプ大統領は、二〇一六年、大統領選の期間中から、ばかげた協定であるとかアメリカの製造業にとって致命的な打撃になるといった発言もあるとおり、TPPからの離脱を訴えて大統領に当選したという事実がございます。そして、大統領就任直後の二〇一七年一月にはTPPから永久に離脱すると、忘れることのできない発言を残してTPPから離脱をしていった経緯を考えますと、本年四月にはトランプ大統領がTPP復帰を検討などといった報道も一部ございましたが、私は、少なくともトランプ政権下でのTPP復帰はなかなか難しいのではないのか、ないのではないのかなと考えるのが道理じゃないかなというふうにも感じております。
もちろん、復帰への門戸を閉じることは必要ございませんし、特にTPP11の早期発効がアメリカに再考を促す一つの契機になることは間違いないと思いますが、私の正直なところ、トランプ大統領は、TPP撤退に伴う自国利益の毀損以上に、あえてバイの交渉を持ってTPPよりも大きなビッグディールを獲得する、そういった自信があるからこそ、したたかにTPPから撤退しているのではないか。また、仮にビッグディールが得られないと判断すれば、大統領は即座に我が国や参加国に対してTPPの再交渉を始め、相当強い圧力を掛けながら強引に戻ろうとするであろうと、可能性としては十分に想像できます。
したがって、アメリカへの対応という点を申し上げれば、TPPを早期に発効させ、参加国が一致団結をして強い結束力を示しながら、アメリカには前政権下での交渉と同じ条件下で接するべきですし、そのためにも参加国のTPPへの求心力を我が国がしっかり支えていく必要があると思います。
そこで、外務大臣に質問いたします。
大臣には大変熱心に活動いただいておりますが、今後も我が国が加盟国とともにTPP参加関心国を積極的に勧誘してTPPを拡大し、経済的利益を一層増大させることがアメリカに対する揺るぎない対抗軸になっていくものと考えますが、アメリカに対するTPPを通じた外交的な戦略、そしてTPPへのアメリカの復帰というものについてどのようにお考えなのか、大臣にお伺いをしたいと思います。