森下哲の発言 (環境委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○政府参考人(森下哲君) カーボンプライシングについての御質問でございます。
このカーボンプライシングでございますけれども、これは欧米諸国のみならず、近隣の中国あるいは韓国においても導入が進んでございます。それらの国におきまして、排出削減をしながら経済成長をするという事例が観察されているだけではございませんで、カーボンプライシングの導入が排出削減に寄与するという経済理論を確認する実証研究も今進みつつあるという状況だと思ってございます。
それで、今委員から御指摘のありました三点あるいは四点についてお答え申し上げたいと思います。
御指摘のあったように、カーボンプライシングの検討に当たっては、例えば以下のような点を考慮する必要があるというふうに報告書の中で検討をされてございます。
一つは、一点目の経済への影響、我が国経済への影響ということでございます。企業のコスト負担が増加することで我が国経済に悪影響があるとの意見がある一方で、停滞する総需要を増加させるためにもカーボンプライシングが必要との意見もございます。カーボンプライシングの在り方を検討する上では、経済への負の影響をできるだけ緩和しつつ、将来的な脱炭素社会への円滑な移行を促す仕組みとして整備をしていく必要があるというふうに記載がされてございます。
それから次に、いわゆる炭素リーケージについての御指摘がございました。炭素リーケージ、これは、エネルギー効率の高い日本製品の供給量が減少して逆に世界全体の排出増加につながってしまう、つまり排出削減にはつながらなくなるという可能性の御指摘ということでございます。この炭素リーケージにつきましては、諸外国において既に制度の設計の中で対応されているということでございますので、我が国においても、それらの例を参考にしつつ対応することは可能というふうに記載がされてございます。
さらには、光熱費や熱料費等への支出が支出全体に占める割合の高い低所得世帯ほど相対的に負担が重くなるという御指摘のあった逆進性の課題もございますし、それから価格水準等の予見可能性などの様々な検討事項ございます。逆進性につきましても、今後、過剰な影響を避けるよう、引き続き議論する必要があるというふうに思ってございます。
こういった課題、様々ございますけれども、気候変動問題と経済社会的課題の同時解決に資するようなカーボンプライシングについて更に議論を深めていきたいというふうに考えてございます。