宮沢由佳の発言 (議院運営委員会)

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○宮沢由佳君 おはようございます。立憲民主党・民友会の宮沢由佳です。
 私は、会派を代表して、明日の本会議において、特定複合観光施設区域整備法案、いわゆるカジノを含むIR整備法案の趣旨説明を聴取することに反対の意見を表明いたします。
 以下、反対の理由を述べます。
 まず第一の理由は、明日の本会議で趣旨説明を聴取したとして、審議時間が十分確保されるのか懸念があるからです。
 本法案は、本文二百五十一条、附則十六条、政省令三百三十一項目という大きな法律案であるにもかかわらず、衆議院内閣委員会で、僅か二十時間に満たない審議時間の中、採決が強行されました。
 もしこのまま参議院で本法案を審議することになれば、衆議院の審議時間さえ上回ればいつでも採決してよいとの日程ありきの委員会運営になることは容易に想像が付きます。
 本法案には審議しなければならない論点も数多く、残された会期末での時間を考えても十分な審議時間の確保が担保できないと考えます。したがって、本法案の審議入りすることには反対です。
 第二の理由は、日本にカジノをつくることに関して拙速に審議に入るべきではないからです。
 まずは、十分で早急なギャンブル依存症への対策を行うことが大事です。また、カジノをつくることによる弊害等を時間を掛けて調査することなどの後に審議に入っても遅くはありません。
 私個人はカジノに反対です。しかし、だからといって、カジノに賛成する方もいらっしゃる以上、決して審議をするなとは言えません。しかし、本法案の審議は今国会ですべきではありません。
 繰り返しになりますが、ギャンブル依存症で苦しんでおられる本人や御家族への対応を優先するべきです。その方々や医師らの話を私たち議員はもっと聞くべきです。新たな大勢のギャンブル依存症を生むかもしれない法案の審議は、その後です。
 また、本法案では、刑法の賭博罪から違法性が阻却されるための制度設計をなさなければなりませんが、そのための措置の多くが今後制定される政省令によって決められることになります。これでは、国の唯一の立法機関である国会の役割を果たせません。
 違法性阻却の制度設計に関して、本当に政省令で委ねてよいものか、法律で制定すべき事項ではないか、丁寧に参議院で審議を尽くすべきです。そのためには、審議に入る前に十分な検証が不可欠です。刑罰に関することです。個人の人権に関係することです。法律で制定すべき事項まで政省令に丸投げをしないため、参議院で審議に入る前に十分に検討することはまだまだ数多くあると思います。
 そして、第三の理由は、国民への説明が全く不十分だからです。
 このいわゆるカジノを含むIR整備法案自体、いまだに国民の約七割が今国会での成立に反対の意を表明しており、また、賭博は日本になじまない、日本人客をターゲットに海外資本がもうけるというのか、金も貸したい放題ということで、サラ金よりもひどいことになるのではないかといった不安が渦巻いているとの指摘もあります。
 本法案を通してから国民に説明するのではなく、主権者である国民にまず丁寧に本法案の中身について説明責任を果たすべきだと思います。今からでも遅くありません。国民に丁寧に説明責任を果たした上で、参議院で審議入りすることを望みます。
 第四の理由は、本法案の審議に入る前に内閣委員会などで審議しなければならないことがあるからです。
 それは、行政がゆがめられたことを正す、うみを出し切ることです。森友、加計問題は、一向に国民の納得が得られていません。政省令三百三十一項目に及ぶ本法案を審議する前に行政に対する国民の信頼を回復しなければ、政省令三百三十一項目に関してもゆがめられているのではとの、国民の理解は到底得られないことになりかねません。まずは、森友、加計問題の全関係者の証人喚問、参考人招致が先です。決算委員会などで国のお金の使い道を監視し、行政を監視する参議院だからこそ、行政のゆがみを正していくことを優先すべきだと考えます。
 以上から、私は、特定複合観光施設区域整備法案、いわゆるカジノを含むIR整備法案について、明日の参議院本会議において趣旨説明を聴取することは余りに拙速過ぎることを申し上げて、反対の意見表明といたします。

発言情報

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発言者: 宮沢由佳

speaker_id: 11517

日付: 2018-07-05

院: 参議院

会議名: 議院運営委員会