杉尾秀哉の発言 (議院運営委員会)
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○杉尾秀哉君 立憲民主党・民友会の杉尾秀哉でございます。
ただいま出されました動議に対して、会派を代表して反対の意見表明を行います。
そもそも参議院の選挙制度をめぐっては、二〇一〇年七月に行われた参議院通常選挙について、一票の較差を理由とした裁判が起こされ、二〇一二年十月に最高裁は違憲状態という判断を示しました。この判決を受けて行われた三年前の選挙制度の改正は合区を含む十増十減にとどまったため、その後、各会派は、最高裁判決の要請に沿った抜本的見直しを必ず行うという強い決意の下、参議院改革協議会に臨み、さらに、去年四月には選挙制度に関する専門委員会を設置して、これまで十七回にわたって真摯な検討、協議が行われてまいりました。
この検討の過程において、自民党は、終始一貫して合区解消を目的とする憲法改正を主張してきましたが、ここに来て、定数六増を柱とする今回の選挙制度改革を突如として提案してきたのであります。
この案は、一年間の専門委員会においてもただの一度も提案されておらず、また、これまで積み上げてきた議論を全く無視するもので、会期末を控えて数の力で押し切ろうという自民党の姿勢は、各会派の信頼関係をぶち壊す、まさに暴挙と言うしかございません。
さらには、議会最大会派である自民党が、かくも身勝手な提案をした上で、各会派に対案提出を一方的に求めて、会派協議会を混乱させているその責任は極めて重大であると考えます。
こうした自民党の姿勢に加えて、今回の議長の対応も残念ながら甚だ問題であると言わざるを得ません。
国会法第十九条において、議長の職務は、議事を整理し、秩序を維持することとされています。この法の趣旨にのっとり、本来、議長は、各会派の主張に耳を傾け、なるべく多くの会派による合意が形成できるよう丁寧に議論を進めることが期待されています。にもかかわらず、今回、あたかも自民党の意を受けたかのような発言を繰り返し、仲裁を打ち切ったことは、公平公正であるべき議長の職を放棄したとも受け取れるもので、良識の府である本院を代表する議長の行動として甚だ残念、遺憾であります。
そもそも今回の自民党の定数増の提案は、国民に負担増をお願いし、社会保障関係の給付抑制を推し進める立場からは到底理解を得られるものではなく、また、比例区の一部拘束名簿式の導入も、元々、非拘束名簿式の導入も、逆ですね、拘束名簿式の導入も、元々、非拘束名簿式を提案した立場を忘れた、まさに身内かわいさから出た御都合主義の極みと言えます。
かかる党利党略そのものの提案を一方的に行いながら、さらに、これも前代未聞の、つるしも下りていない前に職権で金曜日の委員会を立てる、こんな数の力を背景にした横暴を私たちは断じて許すわけにはまいりません。こうした自民党の姿勢は、いずれ必ずや有権者からしっぺ返しを受けるでしょう。
動議による法案審議の強行は、参議院改革協議会で積み上げてきた議論を否定し、各会派の信頼関係を損ない、ひいては議院に無用の混乱を招くだけであることを指摘しまして、私の反対の意見表明といたします。
以上です。