西田昌司の発言 (決算委員会)
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○西田昌司君 それでは、新幹線予算倍増すると総理が納得したというふうに解釈させて、笑っていただいているので、こういうことだと思います。
そこで、もう一つ大事な問題があるんですね。いわゆるPB論、プライマリーバランス、このプライマリーバランス論が実はデフレを一番引っ張ってきたもとなんですよ。
プライマリーバランスというのは、要するに基礎的財政収支で、本年度の税収で予算を組みましょうというような考えなんですが、これを財政再建の目標にしちゃうと、これ絶対にうまくいかないんですね。といいますのは、プライマリーバランスというのは言わば結果なんです、結果なんですよ。目的は何かといえば、経済再生なんです、総理がおっしゃったように。経済再生したら、プライマリーバランスはちゃんと実現できるんですよ。
これ例えて言いますと、こまを考えてください。こまというのは、くるくる回っているから立っているんですよ。立っているのがこまなんですが、回らなければこけてしまいます。それを無理やり、こけているこまを立たそうと思って上から金づちでたたいたら立ちますよ。しかし、回っていないんですから、これはもうまさにこまは潰れてしまっているんですよ。同じく、無理やり経済を再生させる前にPBを良くしようと思うと、経済自身が潰れちゃう。この結果とこの手段、ここをしっかり総理も御認識いただきたいと思うんです。
その上で、私、あえて申し上げますが、私は何も幾らでもお金を使えばいいってことを言いたいんじゃないんですよ。そうじゃなくて、要するにこの二十年間で、失われた二十年で各省庁とも人員を減らされましたよ。予算もカットされました。その結果、財務省も防衛省も含めいろんな問題起こってくるのは、士気低下というのもあるんですよ、間違いなく、士気低下というのが。そういうことで、これ国家公務員、それから地方なんかもっとひどいですよ、地方の予算どんどん減らされていますから。
だから、そういうことが、この予算も減ったことも含めてデフレスパイラルに陥っているんで、今必要なのはまさに、総理が好きなお言葉だと思いますが、レジームチェンジなんですよ。この構造そのものを変えなきゃいけないんです。
そこで、私は提案しますのは、新幹線もそうだけれども、ほかに、各省庁しなければならない、この少子化の時代にこれを食い止めて、もう一度活力ある国にするためにしなけりゃならない問題、課題は皆さんお持ちだと思いますよ。ところが、その予算がないからできないんですよ。そうじゃなしに、予算を付けてやるからやれよと言えば、彼らはいろいろ出してきますよ。
まず大事なのは、十年内で喫緊にすべき長期計画を各省庁に提案させるわけです。そして、それをしっかり財源を付ける。例えば、それがみんなで百兆円やったら、十年間で百兆円ですから、毎年十兆円ずつ予算を出してやりましょうと。そして、そのための財源は当面国債発行でいいんですよ、当面国債発行でいいんです。そうやっていくと何が起こるかというと、当然のことながら財政出動額が格段に増えますから、そして、今、金余り現象の中で政府がお金使うんですから、間違いなくこれは需要が増えて金利も上がりますし、もちろん物価も上がるんですよ。物価も上がって、金利も上がってくるわけ。まさにこれがデフレからの脱却そのものなんです。
今大事なのは物価と金利のこのバランスの問題なんですね。それが今言っているように、長期的計画を立てて予算執行をすれば、その分に合わせた、必ずこれは上がっていきます。そうすると、税収ももちろん増えますよ、増えていきますが、恐らくその増えた税収だけでは今言っている百兆円分の予算はなかなか賄い切れないでしょう。だから、そのとき初めてプライマリーバランス論を出すんですよ。
経済がまともになってきたときに、これから、じゃ五年、十年の間でプライマリーバランス、それを達成するためには、答えとしては、財政出動を減らすんじゃなくて国民負担額を増やすということになりますよね。で、これは、西ヨーロッパなど先進国は五〇%台の負担率。日本だけですよ、こんな四〇%台。中福祉中負担、中福祉でやっているんですからね。これはもうちょっと上げなきゃならない。
しかし、それは今言ったように、経済を好転させてから負担率を上げるという議論をしていく、それを今ビルトインした形で経済再生計画の中に入れておくというのが私は一番大事だと思うんですが、総理、いかがですか。