滝波宏文の発言 (決算委員会)
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○滝波宏文君 ありがとうございます。
それで、我が国の外交ソフトパワー、これを強化する観点からは、我が国のすばらしい文化をクールジャパンとして理解、評価してもらうことはもちろん、それを成長戦略、地方創生、インバウンド促進の一環として取り組む工夫が必要です。
しかし、我が国の文化財が、十分、国内外にその価値が理解され、親しまれてきたかといえば、残念ながらそうではない面もあるかと思います。
現在、国の文化財指定制度には二段階区分が四つありまして、有形文化財で、国宝と重要文化財、記念物で、特別史跡と史跡、特別名勝と名勝、特別天然記念物と天然記念物という区分になっております。お気付きかと思いますが、他の三セットとは違い、国宝と重要文化財は互いの名称につながりがなく、国宝が重要文化財の上位概念であるというふうなことは、日本人でも知らない方が多いのではないでしょうか。ましてや、外国人においては、ますますそうであるかと思います。
特に、英語表記がよろしくなくて、重要文化財はインポータント・カルチュラル・プロパティーズとなっておりまして、単に大事な文化財という一般用語と思われてしまいますし、国が認める価値ある文化財ということが伝わらないのではないかというふうに懸念してございます。
その観点から、先週十二日に、八十名超えの我が党の衆参国会議員とともに、「あなたの街にも国宝を」議員連盟を立ち上げました。議連の皆様と共に目標にするのは、この他の二段階区分と同様に、現在の重要文化財を国宝、現在の国宝を特別国宝というふうに名称を変更することであります。これで、英語でもナショナル・トレジャーとスペシャル・ナショナル・トレジャー、すごく分かりやすい言葉になりまして、いずれも一目で国が認める貴重な文化財であることが明らかになります。これにより、国内の多くの街、全ての県が国宝を有することになり、地方の多くの人々が自分の街に誇りを持つことにつながるかと思っております。
例えば、今、徳島と宮崎両県には国宝が全くございません。さらに、物理的に移動できない建造物に限りますと、沖縄県を始め十三の県で国宝がないというふうな状態であります。
本議連のこの運動に、こんなに多くの議員が参加していただけたのには、歴史的な理由があります。それは、これら二段階区分は、終戦後、昭和二十五年の文化財保護法の制定時に導入された区分でありますけれども、その際、戦前、国宝とされていた多くの文化財が全て重要文化財に一旦落とされまして、そこから一部のみ国宝に戻ってきた、こういう歴史があります。そのため、全国各地で国宝に戻してほしいという長年の悲願を持つ重要文化財がたくさんあります。私の地元福井県でも、日本最古の現存天守閣として有名な丸岡城がまさにそれに当たります。このような全国の声に押されて、多くの先生方に議連に参加していただきました。
そこで、この際、文化財の活用による文化GDP拡大のため、ひいては地域創生、インバウンド対応のために、国宝と重要文化財についても、他の文化財等の二段階区分と合わせて英語表記を含め名称変更すべきと考えますが、文科大臣の見解をお伺いします。