兵頭慎治の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(兵頭慎治君) 猪口先生、御質問ありがとうございます。
今いただきました三点ほどの御質問、全て相互連関しているんだろうというふうに私自身は認識をしております。
まず、CBM、信頼醸成措置、これを、ロシアのようになかなか行動予測が第三国からしにくいような国と、いかにこれを強化していくのかというのは非常に重要な問題だろうというふうに思っています。
もちろん、これは様々な分野、経済分野、政治分野含めて、そして様々なレベル、上は首脳レベル、それから下はこの市民、国民レベルでの様々な交流や対話を積み重ねていくということなんでしょうけれども、やはりこの中でも私は一番重要なのは、やっぱり安全保障面での対話というものをこれからもう少しロシアとは進めていくべきではないかというふうに見ているわけであります。
もちろん、クリミア編入後、欧米とロシアの関係も悪い中、ロシアと安全保障対話をやるということに関してはなかなか難しい面もあろうかと思いますが、しかしながら、ロシアはロシアなりのロジックで行動を取っているのであって、それが我々からするとちょっとなかなか理解しづらい、読みにくいというところがあるわけですが、しかし、何をロシア側が考えて、どういう認識の下でこういう行動を取るのかというのは、やはり対話をしながら、交流をしながら、そこを共有していく努力というのを進めていくべきだろうと思います。
実際、日ロ間では外務・防衛閣僚協議、2プラス2というのが昨年の三月に行われておりますし、また、ロシア軍のトップのゲラシモフ参謀総長が昨年十二月に訪日されたりしておりまして、いろんなレベルでロシアの行動様式を日本側が理解する、こういう機会というのは増えつつあるんだろうと思います。
そうした中で、先ほど北極海の話が出ましたけれども、ここで実は日本とロシアで安全保障上の認識というものがどの程度近づけることができるのか。先ほどお話ししたように、一番北極海に進出しているのは中国ということになって、ロシアもそれは気にしているんだろうというふうに見られるわけでありますが、そうすると、この辺りで、北東アジアの安全保障、特に北の方に向かえば向かうほど、実は中国抜きには語ることできませんよねという、ここで日本とロシアがどの程度議論がこれからできるのかということが今後私は重要ではないかと。
以上です。