兵頭慎治の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(兵頭慎治君) ありがとうございます。いずれも非常に大きな問題でございます。
 まず、北極海航路その他によって、オホーツク海、ここに千島列島も含まれるわけでありますが、その戦略的な価値というのは相対的にやっぱり高まっているんだろうというふうに考えております。ただ、そこに中国ファクターが出てくるとなると、そこは日本やアメリカと、その利害といいましょうか、あるいは認識で、共有できるあるいは対話できる部分、余地というのが出てくるのではないかという気がするわけであります。
 冷戦時代の場合だと、これはもうオホーツク海あるいは北方領土も含めたこの辺りの軍事力というのは全て日本やアメリカに向けられたものだったということになりますけれども、ここで幾分か中国にも向けられている部分があるんだとすると、ここに日本とロシアの間で安全保障面で何か話を行う余地というのはできるのではないかというふうに思います。
 それから、北朝鮮問題に関しては、ロシアもその仲介役を果たすそぶりを見せながら、この地域での政治的な影響力拡大というのを見せていますが、原則、やはり朝鮮半島の非核化、安定化というのはロシアにとっても非常に重要だという、つまり、安全保障面、軍事面からすると、やはり北朝鮮が核を保有し、さらにICBMが強化されるというのは、もちろんこれはロシアに直接向かってくるものではないとしても、ロシアにとっては望ましくないという、この基本認識というのはやっぱりあるんだろうというふうに考えます。そこは、軍事の認識と政治、外交的な認識、そこは若干ロシアの場合は違う表情を見せるところがありますが、そこは区別して我々は理解する必要があろうかなというふうに思っております。
 それから、経済協力に関しては、基本的に民間は民間レベルで、それぞれの企業のやっぱりビジネスというか利潤追求というところがありますので、そこを超えてどこまでやれるのかというのがまずそもそもありますし、また、そこを超えた形で、本当にその企業がどこまでロシアと経済活動をやっていくのかという、ここが日本の場合は必ずしも政府、国の意向とそれから民間企業の意向というものが全て完全に一致するわけではないというところがなかなかこの話の構造的な難しさではないかというように認識をしております。
 以上です。

発言情報

speech_id: 119614305X00320180221_045

発言者: 兵頭慎治

speaker_id: 8561

日付: 2018-02-21

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会