兵頭慎治の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(兵頭慎治君) ありがとうございます。
北極圏というのは、先ほどから何度もお話ししていますように、ロシアからすると自分の縄張のような場所と思っているところがあるわけでありますが、他方、中国が北極海に入ってくる、北極海航路を頻繁に使用することに関して潜在的な不信があるだろうというふうに私は認識していますが、日本に対しては実は余りそういう認識はどうもない。むしろ一緒に資源開発であるとか北極海航路の整備、それをやっていきたいという、こういう意思表明なども今までもあったということであります。ですから、政治的な問題からいうと、ロシアにとってみると中国よりもむしろ日本の方がこの問題については協力、パートナーになり得るという認識を持っているんだろうと思います。
ただ、日本の民間の側からすると、先ほどのロシア極東の話でもそうなんですけれども、北極海航路というのはまだ通年航行ができておりません。それからまた、北極海となりますと、日本からすると地理的にやっぱりちょっと離れてしまいますので、なかなかそこに投資をしてペイができるのかという、ちょっとビジネス的な発想からすると、まだまだ民間分野でのこの地域への投資ということに関しては本格的な動きにはなっていないような感じがしますが、しかしながら、この分野での日ロの潜在的な協力の可能性は私はあるんではないかというふうに認識しております。
以上です。