兵頭慎治の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(兵頭慎治君) ありがとうございます。
まさしくそこがこれから数年間で安全保障面からこの問題にどこまで切り込めるのかという、日本にとって正念場なんだろうというふうに考えています。
北方領土の場合は、大きい方の二つの島にはロシア軍は駐留していますが、小さい方にはロシア軍は駐留していないというところもありまして、実はここを、ロシア側はその四つを必ずしも同じ形でその軍事的価値があるというふうには見ていないというところが一つのポイントとしてございます。
それともう一つ。ロシア側のその条件としては、先ほどもお話をしましたが、万一引き渡した場合に米軍が駐留する可能性があるのかどうか、そこを担保してくれという、これは当然言ってくるし、そこをどう日本側が対応できるのかという、ここになるんだろうというふうに思っています。
当然、これ米軍とか日米安保の問題になりますと、日本だけで検討できるものではなくて、最終的にはアメリカとのすり合わせをする必要がありますが、この北方領土問題の本質というのは基本的に軍事、安全保障の問題であるということを、ここはようやく我々はこの認識に到達してきましたし、それから二年前のプーチン大統領が訪日された以降、プーチン大統領自身も安全保障の問題だということをはっきり言われるようになってきたという、そこはもうかなりこの問題の本質の焦点化というのは私はできつつあって、そういう意味においては前進しているんだろうというふうに、こう私は見ています。
最終的には、これ政治決断の問題になりますので、そこについて、これからロシアと交渉するわけですから、余りその、何といいましょうか、中身についてロシアの前で話をするというのは交渉上得策ではないとも思いますのでお話はしませんけれども、私は、何らかのその政治決断の余地というのは、それは全くないわけではない、ある程度あるんではないかというふうに認識をしております。