西田昌司の発言 (財政金融委員会)
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○西田昌司君 今大臣のおっしゃった、要するに経営者のマインドですね、景気は気ですから、そこを変えていかなきゃならないというのは全く私も同感なんです。
そこで、なぜそれじゃ経営者がそういうマインドになってきたかということも考えますと、昭和の時代というのは、まさに日本はジャパン・アズ・ナンバーワンと自他共に認められるような形になっていったわけですよね。ところが、平成になってから、それは幻であったと、バブルだったという形で、日本はこの先もう無理なんだと。やっぱり世界ナンバーワンはアメリカで、アメリカがナンバーワンになったのは、冷戦を制してナンバーワンになったんだけれども、結局これは、規制緩和をやって、そして強い経済、足腰の強い体制をつくっていくと。今までのいわゆる護送船団式の、みんながボトムアップしていこうなんて考え方は甘いんだという形になっちゃいましたね。その結果何が起こったかというと、まさに規制緩和の嵐ですよ。そして、その結果、競争力を強化していこうということで、規制緩和をする代わりに、同時に政府側の方もそういう政策を変更していこうと。
だから、民間が自分たちを身の丈に合ったように資産を整理していくんだったら政府側もそうしなさいよということで、財政の出動もどんどん減らすべきだし、人員の数も減らすべきだしという形で、日本全体が要するにコストカットをしていくのはいいんだというふうになってしまいましたよ、現実。そしてその結果、本当にそのコストカットをした企業が確かに利益を上げましたよ、それは。しかし、その結果、利益は上がったんだけれども、国家全体、国民全体として豊かになったかといえば、これは大変なことになっているわけですね。要するに、実質賃金余り上がらないと。そしてその結果、消費も増えないし、GDPも増えないと。こりゃいかぬと。
しかも、そういう混乱時期でしたから、その混乱時期の政治の責任を取らされて、当然自民党が下野することにもなったと。そして、期待を担ってできたはずの民主党政権だったんですけれども、ここも非常に混乱が続きまして、やっぱりこの混乱ならもう一度自民党の方がいいというので、安倍内閣が誕生し、麻生財務大臣の下で安定した財政、経済政策、日銀と一緒になってされていると、これは事実だと思うんですよ。しかし、この間の混乱が余りにも激しかったですね。そして、そのためにまだまだ日本の将来に対する先行きが見えない。
とすると、見えないどころか、やっぱりビジネスモデルは変わりましたよ。かつては、冷戦時代は日本の競争相手は誰かといえば、アメリカ始め西側諸国だけでよかったわけですよ。そしてまた、取引しているのもその西側諸国の中で貿易しているだけだった。ところが、冷戦が終わってからは貿易相手がもう完全に全世界、もうかつての発展途上国と言われた国に市場がたくさんあると。で、そこに売り込みに行くと。中国なんかその一番の例ですよね。そして、そこでやるためには、当然現地で作って現地で売っていくという、生産拠点が外国に移っていくという、こういう形になってくる。企業はどんどん大きくなりまして史上最高益を稼いでいますけれども、その税も外国で納めておりますから日本には入ってこない。たくさんの人を雇っているけれども、それも海外で働いていますから国内の雇用には反映されないと。国内で反映されてくるのは、結局、海外にそういう大きな市場が出てきたためにデフレ圧力がどんどん国内で増えてくると、それがまさに今の日本の現状だと思うんですね。
ですから、ここを改善しようと思うと、金融、財政というだけじゃなくて、要するに企業のマインドを変えるためにも、じゃ、日本の国内に何ももうないのかといえば、やっぱりあるわけですよ。それは企業部門じゃなくて、民間部門じゃなくて、公的分野の部門ですよ。さっき言った子育てもそうだし、大学、人を育てていく、学ばせる、それから福祉の分野、それから安全保障から、地域の強靱化、利便性を上げると。こういったものは生産性を上げることにも直結しますけれども、元の仕組みをつくるのはやっぱり政府部門なんですよね。
だから、政府部門がそういうことをしっかりと予算を立てて、そしてその土台をつくっていれば、まさにインフラストラクチャーですよね、そこをしっかりつくれば、それに合わせて当然民間もお金を出してくる、黒田総裁のバズーカも非常によく効いて民間金融機関も出していくと、こういういい循環になるはずで、まさにそのビジネスモデルというか、日本全体が、日本が置かれている状況が、世界の状況の中であの昭和の時代と平成の時代とでは様変わりしてしまったと、そこをもう一度認識した上で経済モデルをどうあるべきかというのを考えるべきだと思うんですが、ここをちょっとお二人にお答えいただきたいんですよ。
そう考えたときに、今のアベノミクスの方向としては僕は評価します、いいと思うんです。ただ、大事なのは、やはりこの政府側の、日銀は金融で仕事はできても、やっぱり実際に財政、需要を掘り起こしていくのはこの政府部門なわけですから、その一番の財政のトップとして麻生大臣の御意見、それから黒田総裁の御意見をお聞きかせいただきたい。