古川俊治の発言 (財政金融委員会)
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○古川俊治君 自民党の古川俊治から質問を最初にさせていただきます。
私も最初に森友学園の問題に触れたいと思います。
決裁文書の書換えの問題、あるいは口裏合わせの働きかけの問題、これは本当に驚くべき不公正な事態でありまして、財務省、何考えているんだと私も言いたいんですよね。
それは皆さんは本当にトップエリートですよ、まさに、この日本の国のね。憲法十五条の二項には、公務員は全体の奉仕者であり一部の奉仕者ではない。その趣旨は、やはり本当にエリートたる公務員であれば国民全体の負託を受けているんだ、そういう覚悟でやらなきゃいけないはずなんですよ。それが全くこういう事態を起こしたということにつきましては、ふだんは査定して皆さんは偉そうにしているかもしれませんけど、真摯に考えていただきたいと思いますよ、本当に。この事態は、物すごく皆さんに対する、特に公務員一般に対する信頼を裏切ったことになります。
ともかく、この委員会は財務省を管轄している委員会ですから、我々議員の責任としてもこの問題は徹底解明する必要がある、そういうふうに考えております。ですので、今後しっかり、今省内の調査も進んでいると思います、全容をしっかり明らかにして、責任の所在を明確にするということを必ずお願いをしたいとまず申し上げておきたいと思います。
私、今、他省の省庁では新しい獣医学部の問題なんかも言われておりますけれども、どうしても、弁護士でありますから、法律問題としてどう考えるかというところに視点が行っちゃうんですね。で、そのときに、何と言っても、行政というのも一定の幅があるんでね、これ裁量を持っていますから。そうすると、たとえそこに政治的な背景があったとしても、行政の裁量の幅の中なら、それは適切か不適切かの問題なんです。ですから、見方によっては考え方も変わるんですね。立場によってはもう見え方も変わってくると。ただ、一定の裁量の幅を超えてしまって、そこに違法行為がある、すなわち犯罪行為があると、これが法律問題になってくるわけですね。そういう意味で、今回のこの森友学園の問題というのの根幹、本当の本質の根幹は、これはいわゆる国有地の値引きがその裁量の逸脱だったのかどうか、そこに背任行為があったのかどうかという問題と、ここに来ると思うんですね。
で、今、佐川前局長は、これは背任の証拠隠滅で告発されているわけですよね。ということになると、まあ、佐川さんにはこれ、他人の刑事事件の証拠を隠滅するという行為がなきゃいけないんですよ。ということは、財務省で実際にそういう犯罪行為があったという認識の下に、その証拠を隠しているという認識がなきゃ駄目なんですよ。ですから、そういう認識を財務省の一般の皆さんが持っていたかどうかが一番の根幹だと私は思っているんですね。
これ、背任罪って結構難しくて、実を言うと、一定の業務執行の中の内部かどうかというそこがメルクマールなんですね、この一定の幅の範囲。かつ、職務に違反しているという認識があっても、プラス第三者の利益を図るという目的がなきゃいけないんですよ、図利目的。
ということになると、この場合は、要するに国有地を安く売って、森友学園に利益を与えるという目的ですね、これがなきゃいけない。たとえ一定の法令の範囲の外に外れていたとしてもですね、その価格が。それが、要するに裁判とか言われているわけですから、向こうからね。いや、裁判を起こすのが国のためになると思ってという目的があったんならば、それは背任罪に当たらないんですよ。
ですから、こういうことになってきますと、どういう売り方だったのか私はそこに興味があるんですけど、国有地といっても結局は売買ですから、その法律要件は特定物、どの土地か、そして価格が何か、この二つが特定されないと売買の法律効果は生じないんですね。そうすると、売買の受けの価格ですから、当然お互いの交渉があるわけですよね。ですから、国有地といっても、価格が一義的に法令から決まってくるわけじゃないんです。交渉が、買手と売手ですから、それは買手は安い方がいいわけですよね。
この問題も、結局、決裁の書換え前の文書見ると、お互い見積りを出し合って交渉したという経緯が書かれているんですけど、国有地の売却において行政の裁量の幅というか、それはどのぐらいあって、限界というのはどういうものなのか。仮に、一般論でいいんですけれども、向こうから訴訟のリスクなんかを負ったときにはどの程度そこを勘案するのか、そういう実務について教えていただきたいと思います。