芳川恒志の発言 (資源エネルギーに関する調査会)
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○参考人(芳川恒志君) ありがとうございます。
まず、二つ御質問いただいたというふうに承知しております。私が申し上げたことを踏まえて、島田先生のおっしゃったことをベースに、日本のエネルギー政策の方向性いかん、それから二つ目は、それをいかにして国際協調をしていくのかということだったと思います。
まず、最初の点でございますけれども、これ今改めて申し上げたわけですけれども、国際的な議論のトレンドを踏まえて、私は、一般論でありますけれども、いかにして日本らしい三つのEを実現をしていくのかということに尽きる、抽象的にはですね、尽きると思っています。しかしながら、それでは答えになっておりませんので、じゃ、どういう新しいトレンドを考慮をしたらいいんだろうかということについてちょっと補足をさせていただきます。
資料の二十二ページを御覧をいただきたいというふうに思います。これが、私もおりましたIEAのワールド・エナジー・アウトルック最新版の最近の四つの変化ということで書いてございます。この二十二ページでございます。これを四大変化、英語でアップヒーバルズといって表現をしていたと思いますけれども、これ四点あるんです。
それで、まず一つは、二つが国に関すること、中国とアメリカ、それからもう一つが太陽光発電に関することで、最後が電化に関することです。
繰り返しになりますけれども、アメリカが、シェール革命の結果、世界の化石燃料のトレードのリーダーになっていくだろうと、これが一つです。数年前までは世界最大の化石燃料の輸入国で、石油の輸入国であったわけですけど、それが急速に世界の、今はガスの輸出国ですけれども、二〇二〇年までには石油の輸出国にもなって、化石燃料の一大プレーヤーになるだろうと、これが一つです。
二つ目は、中国です。私は、この中国の動きの方がより重要ではないかというふうに思いますけれども、ブルースカイアゲインということで、特に温暖化、リニューアブルを中心としたエネルギー政策に非常に力を、省エネとリニューアブルですね、脱石炭というか、これにすごく力を入れています。これが大きな二つ目です。
それからもう一つが、これもよく言われている話ですけれども、太陽光を始めとするリニューアブルが、再生可能エネルギーが世界で最も建設される発電電源に今なりつつあります。特に太陽光の価格はがんがん下がっています。したがって、これが彼らはシェールに代わるセカンドレボリューションだと、こうIEAでは言っているんですけれども、これが三つ目です。
最後が、ちょっと私も冒頭のところで触れさせていただいた、電化こそが今後の重要な局面と。これどういう意味かというと、ちょっと私の資料で触れる時間がありませんでしたけれども、八ページをちょっと御覧をいただくと、日本は一次エネルギー供給で見ると依然として石油が重要です。これは、左の方の石油が、最後の最終消費の形でどうなるかということなんですけど、ちょっとこれを、グラフが非常に分かりにくいんですが、一次エネルギー供給、生の形で自然界に存在するエネルギーは日本にどういうふうに入ってくるかというのが一次エネルギー供給です、石油が四三%。これがずっと、発電され、送電ロスをされ、最終的にこの電力消費ということになるんですけれども、この一次エネルギー供給と同じベースで見ると、電力になるのはこの二〇一三年の時点で一六%しかありません、一六%ですよ。だから、日本のエネルギーセキュリティーを考えると、まだこのベースが重要だと。これ、保坂参考人がおっしゃったとおりです、石油が重要だと。しかしながら、今後はこの電力の重要性が増しますよと、こういうことです。
そういうことで申し上げると、こういうトレンドを踏まえたエネルギー政策を日本はしていくべきだというふうに私は思います。それが一つです。
それから、国際協調をどうやって進めていくかということでありますけれども、これはパリ協定の中にも、一国でやるよりも、グローバルな課題には国際協調でやりましょうということになっております。日本もいろんなところで、そういうふうに書かれております。
私が特に懸念をしますのは、そういう本当の枠組みに日本が本当に入っているんだろうかと、日本が技術力を持って、政策を持って、本当にそういう枠組みに、プレーヤーになっているかなと、なっていてほしいなと、なっていくべきだし、なっていてほしいなと。そういうことについて問題意識を持って、政府とかいろんな国の御指導をいただければ大変有り難いと私は思います。
以上であります。