森まさこの発言 (東日本大震災復興特別委員会)

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○森まさこ君 今、新妻政務官が御説明くださったとおり、文科省の中間指針をよく読めば、一律ではないと、そして、事案の特殊性をよく、特性をよく勘案して判断すべきと言われているんです。
 それが、この休止したものにまでまるで一律に適用されるかのような、中間指針をまるで水戸黄門の印籠か何かのように使って言ってくるということは私には理解できないんです。
 今、文科省が回答していただいたように、個別に判断すべきというのが中間指針の趣旨だとすれば、この被災地の休止をしている病院については個別の特性があると思います。重要性、公益性、必要性、特殊性というものがあると思うんです。
 具体的に申し上げますと、今、帰還アンケートで先ほどお示ししたとおり、帰る理由のトップも病院、帰らない理由のトップも病院です。政府は帰還を進めています。チェルノブイリが帰還を諦めて、百以上の村が廃村になりました。しかし、日本政府は帰還をする、吉野大臣は帰還をするんだというその旗を掲げて進めているんです。ところが、帰還をするための一番の必要なこの病院について全く、廃業に至るように損害賠償を打ち切ったら、帰還をする人が果たしているんでしょうか。
 この四月一日にふたば医療センター附属病院、これが開院いたしまして、私も吉野大臣と一緒に開院式に出てテープカットをさせていただきましたけれども、このふたば医療センター附属病院は第一次救急です。重病のときにはどうするんですかと聞いたら、いわき市に搬送するんですというお答えでした。しかし、先ほど述べたとおり、いわき市は医師が不足で病院が足りないんです。そのような中、搬送されてきても、十分に受け入れることができるんでしょうか。双葉郡内にある病院が再開しようとして一生懸命努力をしているのに、それを見捨ててやむなく廃業するようなことをしたら、国の方針と逆行するようなことにはならないでしょうか。
 そして、もう一つ私が掲げたのは特殊性です。先ほど吉野大臣が介護のときにおっしゃったのと同じようなことが医療にもございますね。つまり、ベッド数によって、地域によってベッド数が厚労省が決めています。それによって病院の数も決まっているから、簡単に他地域に行って営業するということができないんです。ですから、双葉郡内の休止をしている病院はそこに人員を抱えて、いざというとき戻れるように余剰人員はほかの病院で預かってもらって何とか耐え忍んでいる。その部分の損害をどうして東電が賠償しないんでしょうか。
 このような重要性、公益性、必要性、特殊性からして、私は損害賠償につき一律に考えるのはおかしいと考えます。しかし、東京電力は同じようなペーパーを病院以外も企業にもいつも使って、同じ言い回しです。そして、二言目には、文科省の御意向です、中間指針に書いてあります。このような態度では、帰還を進めている政府の姿勢、帰還を進めている経産省の姿勢と矛盾しませんか。
 東電を監督する立場の経産省さんに説明していただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 119614858X00420180404_011

発言者: 森まさこ

speaker_id: 7644

日付: 2018-04-04

院: 参議院

会議名: 東日本大震災復興特別委員会