大西隆の発言 (東日本大震災復興特別委員会)
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○参考人(大西隆君) ありがとうございます。
私の先ほどの陳述の中では廃炉について触れました。廃炉が、非常にある意味で不幸な格好で日本は廃炉事業に迫られているということですが、世界広く見れば数百の原発が一定の期間の中で廃炉の過程を迎えるということになりますので、この廃炉事業というのは世界的に大きなテーマであります。
もちろん、そこに人材も必要ですし、様々な資金も投入されるということで、別な角度から見れば一大産業になり得るジャンルだということになります。もちろん、事故があったわけですから、除染とか放射線の影響とかいろいろなことで原子力に絡んで日本の中で研究が行われて、一歩でも新しい知見が得られて、それが被災者を含めて様々な方に適用されていくということが必要になるというふうに思います。
そういうことについて、やや私の感じでは、余り表に出されない風潮というのもあるのではないかと思います。つまり、原子力といってもいろいろな分野があって、その幾つかについては、発電が仮にシュリンクしていったとしても、これから人材の必要性が増大していくような、そういう分野もあるということについては、私どもはきちんと認識をしなければいけないというふうに思います。
私どもの大学には原子力という名前の付く学科はございませんけれども、今おっしゃるように、金属あるいは機械、電気、いろいろな分野でそれに関連する仕事に就くような学生もおりますので、これからの日本におけるある意味で技術者の必要性ということについてはきちんとした指導を学生にもしていくと、あるいは学生に対して紹介をしていくという役割が大学としてはあるというふうに思います。
日本全体としてもやはり必要な分野の人材を絶やさないという観点で考えていくことが必要で、私が学術会議の会長をしていたときに、原子力発電の将来という問題とそれ以外の原子力利用の将来、これは医療的な利用とか例えば考古学における利用とか、いろんな利用がありますので、それは区別して、原子力発電以外の利用については、もちろん様々な注意は必要でありますけれども、積極的に発展させていく必要があるというレポートをまとめた記憶がございます。そうした議論をきちんと整理をして、国民の方々にも分かるような格好で提起をして進めていくことが必要ではないかというふうに考えております。
以上でございます。