熊本美彌子の発言 (東日本大震災復興特別委員会)

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○参考人(熊本美彌子君) 私は、夫と一緒に田舎暮らしをしようと思って六十歳で移住をいたしました。私は、福島で無農薬で野菜、有機栽培をしていたのですけれども、無農薬というのは、有機栽培というのは、例えば、山から落ち葉を拾ってきて、そして周辺の牛を飼っている農家から牛ふんだとか何かをもらってきて堆肥を作って育てていたんですね。
 ところが、原発事故になりましたので、山から落ち葉を拾ってくることはできません。それから、周辺の農家で飼われている牛も、牧草を地元で育てながらやっていますので、地元でそういった資材を供給することができなくなっております。
 私は、先ほど申し上げましたように、土壌が八万ベクレルという放射線の管理区域の倍の汚染をされていますので、もしそこで農業を再開するとしたら、それこそ防じんマスクをして農作業をしなければいけないんじゃないかというふうに思うほどでした。それはなぜかというと、農作業をすると、どうしても土ぼこりを吸い込んだりとか、あるいは手で触ったりということがありますので、ですから、私は、もう今の、今七十五歳なんですけれども、七十五歳の私がまた福島に戻って、そして有機農業をやるということは、もう砂だらけになった農地ではとても無理だというふうに考えております。
 だから、私の夢は、老後の夢は途中で原発事故によって駄目になりました。

発言情報

speech_id: 119614858X00620180711_055

発言者: 熊本美彌子

speaker_id: 22275

日付: 2018-07-11

院: 参議院

会議名: 東日本大震災復興特別委員会