大西隆の発言 (東日本大震災復興特別委員会)

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○参考人(大西隆君) コンパクトシティーというのは、歩いて行ける範囲に一定のサービスが提供されるような施設も造って、それをある意味では支えるためにも、人が少しまとまって集約的に住むという考え方です。
 ただ、現実に、福島だけではありませんけれども、岩手、宮城を含めた東日本大震災の復興過程では、そういうふうにはなっていません。というのは、やはり元々のコミュニティーのつながりというのを大事にする、そのための復興計画が割と細かな単位で作られて、それぞれその復興計画に基づいて安全な場所に新しい住宅地をつくってそこに住もうということになっていますので、かなりたくさんの地域に、つまり、元のあった地域は津波で危ないので多くのところが移転をしているわけですけれども、地域の中でですね、その移転先が非常にたくさんあると。コンパクトシティーという発想からすれば、もう少し集約的に、幾つかの旧来のコミュニティーが集まって新しい社会をつくるということが私はより良かったと思うんですが、現実にはそうなっていません。
 したがって、ばらばらになっているところにいろいろなサービスを提供しなきゃいけない、便利さをその中で追求しなければいけないということで、むしろ医療機関の方から様々な出前サービスをするとか、あるいは情報通信手段を使って簡単な検査とか治療というのが指示できるようにするとかですね、サービス側がいろいろ工夫をして住民の居住形態に合わせるということが現実には必要になってきているんではないかというふうに思っています。二〇一一年はまだ理想を考えていたのでそういうふうに申し上げましたけれども、その後の経緯でなかなかそうはいっていないというのが正直なところでございます。
 福島については、これから始まるので、復興再生拠点というのを設けることになっていますので、少しそうした面ではコンパクトに集約化というのをある意味でやらざるを得ないという面もありますので、できる可能性があるんではないかというふうに思っております。

発言情報

speech_id: 119614858X00620180711_065

発言者: 大西隆

speaker_id: 10262

日付: 2018-07-11

院: 参議院

会議名: 東日本大震災復興特別委員会