桜田照雄の発言 (内閣委員会)

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○参考人(桜田照雄君) 結論から言えば、地域の再生につながらない。その理由は何かというと、IRで地域経済を再生させようという極めて粗雑な議論なんですね。
 名前出すのがちょっとはばかられるんですけれども、秋田のイーストベガス構想がありました。それから、三重の志摩で特区構想を利用したカジノ誘致のプランがありました。その中身を見ると、本当にもう痛々しい、その地方の、地域経済の衰退という問題が立ち所に現れていました。何とかその集客ビジネス、あるいはそのお金、ありていに言うと、お金を落としてもらえるような、何とかそういう産業に地元に来てもらって、何とかこの地域を立て直したいという、物すごい痛切な叫びがありました。
 振り返ってみますと、日本、一都一道二府四十三県か、観光資源を持たない県はないんですね。どこに行っても、こんな国は多分世界の各国どこに行っても日本しかないと思いますよ。本当に一つ一つの地域が、本当に海外からの訪日外国人、インバウンドを呼び込めるだけのやっぱり豊富な、そして魅力のある観光資源持っているんですね。でも、それを掘り起こす、それからいろんな人の力を集める、そのことを支援していく、こういうような本当にきめ細かな観光政策というものが展開される必要が本当にあると思うんです。
 ところが、そういう見地から見たときに、このIR、何だという話になりますよ。他力本願じゃないですか。お金を落としてくれるんだったらそれでいいじゃないかという話じゃないですか。これは、つまり七〇年代、八〇年代の企業城下町の、そしてリゾートの失敗をもう一回大規模な形で、しかも依存症という深刻な社会問題を生み出すこういう形で進めようとしているのかと、本当に憤りを覚えます。
 参考までに申し上げますと、例えば和歌山県の高野山、非常に訪日外国人によって好評なんです。でも、高野山を訪れる訪日外国人というのはフランス人なんですね。なぜかというと、高野山の関係者の話を聞きますと、林間学校でもうええかげんえらい目に遭うているさかいに、きちんとした宗教的施設であることを理解できるような外国人に来てほしいと、こういう提案をしたときに、ああそれじゃフランスだという話になって、じゃ、高野山のプロモーションをパリに限ってやる、フランス人にターゲットを絞って高野山の魅力を訴えると、これで集客に成功してきているんです。
 じゃ、IRの今の議論にこんなこれだけのきめ細かさがあるのか。これも、僕はやっぱり法案もう一度撤回して作り直せというこの思いを強くしている理由の一つです。
 ありがとうございます。

発言情報

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発言者: 桜田照雄

speaker_id: 27099

日付: 2018-07-13

院: 参議院

会議名: 内閣委員会