中泉松司の発言 (農林水産委員会)
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○中泉松司君 ありがとうございます。
人が減っていくというのは非常に悲しいことでありまして、後ろ向きな話に聞こえがちなんですけど、一方で現実ですので、そしてまた、今年おぎゃあと生まれた人が今百万人を日本は切っていますけれども、二十年後に成人を迎える人が、じゃ劇的に増えているかというと、そんなことはあり得ないということでありますので、今生まれている人の数を想定をして将来的なことを考えていかなければいけない、その上ではやっぱり人口減少社会とどう向き合うかということをしっかりと捉えて政策を打っていかなければいけないんだと思います。
地元なんかでも、私は秋田県ですので米どころでありますけれども、地元の農協さんなんかも協調されて取り組んでいただいているのが、需要に応じた生産をしていこうということをしっかり協調していただいておりますので、関係団体も含めて同じ方向を向いて進めることができているんだろうなというふうには思っています。
ですので、先ほど申し上げたように、人が減ってくると食の消費が減ってくる、人が増えると食の消費が増えてきたという時代があったと思うんですけれども、一方で、米政策ということを考えてみたときに、米政策というのはちょっとそれとはまた違う、反比例といいますか、動きをしています、米の消費という意味では。
日本人が一番米を消費していたのは昭和三十七年頃で百二十キロ超、二俵以上のお米を食べていたと、一人当たり、言われていますが、現在、一番最新の数字だと多分五十四キロ台ぐらいだったと思います。簡単に言うと、二俵食べていたものが一俵食べない時代になったということになります。これはその当時のことを考えてみますと、いきさつとしては、肉食が進んできて、そして米離れと言われる現象が起こってきて、例えばラーメンであったりパスタだったりピザだったり、そういう主食文化が様々入ってきたことによって文化的に離れていったということになるんだと思います。ですので、米だけは、米だけはといいますか、米のような食料は、産品は、人口が増えているのに消費が減っているという反比例が起こってきたということが今までの状況であったと思います。
私、このことを考えると、今の政策変更するといったときの生産者の方々とお話をしたときに、ある種の誤解みたいなものがあるというのを、一つの要因がここにあるんじゃないかなというふうに感じています。原因がこれから人口減少による食全体の消費が減っていくという話をしているんだけれども、米の生産者の方々は、いや、そういうことじゃない要因で消費が減ってきていたので、ですので、その人口減少にかかわらず需要を取り戻せみたいな話が、国が責任を持って需要を取り戻せみたいな話をされることが多いんですね。
私も地元に行くと、地元で皆さんからお話を伺うと、秋田県の取組としても、例えばトマトの大規模なメガ団地を造ったり、いわゆる米の需要というのが限られてきている中で、ほかの売れるところの産業を目指してやっていこうという話を進めているし、今成功しつつあるし、国の方でも、いい例だということでお認めをいただいているのでありますけれども、例えばメガ団地やるといっても、年配の生産者の方が手を挙げて、あんなものは絶対失敗するんだと言われたり、例えば人口減少社会の中で輸出に取り組んでいかなければいけないんだといっても、何で輸出なんて、夢物語じゃないかというようなことを言われる方もたくさんいらっしゃるわけであります。
ですので、そういう話の根底に、今までの人口減少とは関係ないところの消費の減があったからこそ、これからの人口減少による消費の減というものを正確に見れていないところがあるのではないかなというのが、私、正直な感想としてあります。消費の絶対量が変わらないという状況であれば、例えば直接払いをして補償をするということで、例えば戸別所得補償制度のようなものも、やり方としては、選択として私は決して間違いではないとは思うんですけれども、全体の消費が減っていくのであれば、そして米の消費も同じように減っていくのであれば、それに応じて生産をしっかりと減らしていかなければいけないということにどうしてもなりますので、七中五を取ろうが、五中三を取ろうが、どうしてもそこの補償の全体の額というのは減っていくというのは、これは避けられない状況になります。
何というか、米農家の方々というのは、米だけが減少している、米離れだと思っているまだ認識があるものですから、その米だけが減少しているという誤解があるので、米の需要を取り戻せという話をされるんだと私はちょっと思うんです。今、これからは食全体が減っていくんだよと。今までは文化的に減ってきたかもしれないけど、これからはそれとは違う要因で食全体が細っていくんだよということを前提に考えていかなければ、やっぱりいつまでたっても、国は需要を喚起して昔みたいに一人当たり二俵食べる時代になれば、米の消費が増えて大丈夫なんだ、我々はハッピーになれるんだというような、ある種のこれ誤解といっても差し支えはないと思うんですが、そういう現実を客観的に見れないという状況が続いてしまうのではないかなというふうに私はちょっと心配をしています。
そういう状況だからこそ輸出を頑張らなければいけない、そういう状況だからこそ外国の方々に日本食の文化というものを知っていただかなければいけない、そういう状況だからこそ様々な取組をしていかなければいけないという状況にあるんですけれども、そこが見えていない方がかなりの数いらっしゃるというのがこれ現状なんだと私はちょっと思っておりまして、そこのところを何とかしたいなというのが個人的にちょっと最近のテーマとしてあります。
ですので、これからの社会、日本の国民の数から考えると、このようなペースで食全体の消費量がこのぐらい落ちていくんだよということを見える化するべきではないかなと私は思っております。加えて言うと、米もその中できちんと見える化する必要はあるんですけれども、今の雰囲気というのは、米だけが消費減で米離れが進んでいるんだみたいなイメージというのを持たれている方というのが、実際、今申し上げたように多いわけでありまして、これからは食全体が、消費力全体が落ちていくんだということを是非見えるようにいろんな発信をしていくべきだと思うんですけれども、大臣の御所見を伺いたいと思います。