小川勝也の発言 (農林水産委員会)
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○小川勝也君 それで、私の原体験については先日もお話をさせていただきました。純農村地域でうちは村の鍛冶屋でありまして、どんどんどんどん農業者が離農していく、それに付随をして一戸当たりの経営面積がどんどん大きくなっていくという歴史を私はまざまざと見てきたわけであります。
昨今、農林水産省等からいわゆる提示されているメッセージは、やはり農業の効率を求めるために耕地面積あるいは経営面積は大きければ多いほどいいんだという、こういうメッセージが伝わってくるわけであります。なるほど、北海道と府県の一戸当たりの経営面積は著しく差がありますので、北海道を抜きにして考えるとすれば、まだその議論はあっていいのかなというふうに思っています。
私は個人的に、北海道を選挙区にしていますので、北海道はこれ以上の規模拡大はしてほしくないというのが私の偽らざる感想であります。規模拡大は、その離農された方の後の農地を周りの方が引き受けて、好むと好まざるとにかかわらず繰り返してきた歴史であります。どんどんどんどん経営面積が増えるということは、一つは喜びでありますけれども、一つは集落の大切な仲間を失うということであります。学校に通う子供で考えますと、またクラスメートを失うということであります。そして、農地の取引金額はそう高くはないと思いますけれども、それだけ購入するために経営が圧迫されます。なおかつ、農地の面積が増えれば、それに付随していわゆる機械等の設備投資も伴ってくるわけでありますので、いいことばかりではありません。
しかし、様々な施策の応援もあって、北海道は今、水田もそして畑作も、あるいは酪農も畜産も、それぞれやっと息がついた、いい経営状態まで来ているんだというふうに思います。これ以上いわゆる地域の人口が減るとコミュニティーの維持が困難になると、私は再三このことをずっと申し上げてきたわけであります。学校がなくなれば人が少なくなる、商店がなくなり、あるいは会社の営業所等がなくなる、そしてついには線路まで剥がそうとして、そしてそのうちに、ATMにアクセスする、あるいは医療や介護にアクセスすることが困難になるということが深刻な問題となっていますし、その手前に買物が本当に大変だという農家の方々の声も聞いてくるわけであります。
それで、大臣に御質問でありますけれども、私は、この農村だけで物事を論ずるわけにはいかないとも思います。府県のこれからの農業や農村は、恐らく多分、北海道を追いかけてくるんだろうというふうに思います。これまでどおり農村集落を維持しようとしても、いわゆる農業人口の減少、高齢化、どんどんどんどん農業者の人口を減らしていくんだと思います。
それで、御質問ですけれども、大臣は、この時代の趨勢に乗って、どんどんどんどん農村の人口は経済的な理由で減るだけずっと減っていけばいいとお考えなのか。あるいは、我々の国は農村もそうでありますけれども全般的に人手不足であります。ですので、農村で、例えば非効率的であるというふうに言われている農業にもうちょっと少ない人数で同じ生産を上げてもらうことによって、その余剰人員、余剰労働力はもっと他産業に振り向けてほしいというふうに、まあ誰かが考えているのか。こういうふうに私は疑念を持ってずっと考えてきたわけでありますけれども、見識の高い大臣のお考えをちょっとお伺いをしたいと思います。