宇野和博の発言 (文教科学委員会)
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○参考人(宇野和博君) その前提となる深刻な今状況が障害者の読書にはあるんですけれども、実はこれまで障害者の読書を支えていただいているボランティア、これは点訳にしても音訳にしても拡大写本にしても、どのボランティアの方に聞いても、年々高齢化してどんどん数が少なくなってきているという現状があります。そういう意味では、本当に十年、二十年、三十年後にこの媒体を変えるということがボランティアベースだけで進んでいくのかというようなことは懸念される状況にあります。
ですので、ちょっとアメリカの例を申し上げましたけれども、例えば今、日本のボランティアは、一生懸命スキャナーで取って、それが間違いがないかチェックして、正しくしてから点字に変換するというような作業をやっているわけですけれども、仮に元データをいただけるのであれば、本当に正確に点訳がすぐにできていくというような技術も十分そろっているわけです。
ですので、これから、まず、先ほど申し上げたとおり、全国的なネットワークをきちんと整備する、そしてそれぞれの図書館等にいらっしゃる方にも、例えば障害者にこうやってデータというのはダウンロードするんだよというようなことも教えていただきたい。それから、地域の学校にいる先生方にも、例えば発達障害のお子さんがいらっしゃったら、いや、ひょっとしてこういうふうに文字を変えると読みやすくなるんじゃないというふうに、教科書だけに限らず、本当に参考書、問題集、一般図書を含めて教材の重要性ということを理解していただいて、その子に合った媒体を提供していく、こういうことが本当に全国津々浦々で進んでいってくれればうれしいなというふうに思っています。
以上です。