宇野和博の発言 (文教科学委員会)
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○参考人(宇野和博君) まず、音訳における誤読の問題ですけれども、例えばサチコと読むかユキコと読むかとかですね、経緯と読むかいきさつと読むかとか、中には宇宙と書いてソラと読ませるとか、いろんな、小説には読み方、ルビがあったりします。どうしても、それは漢字だけだと、それは誤読してしまったり著者の意図と違った形で合成音声は読んでしまうという側面があります。
そこで、お話のあったSSMLという形で総務省の研究でも進んでいるわけですけれども、ここにはやはり出版社の一手間が入ってしまう。でも、本当にその正確なデータを伝えるという意味では、その読み方をやっぱり出版社が、一つその裏データとしてそういう読み方をかませていただく、こういうことも将来的に進んでやっていただければなというふうに思った次第です。
先日、ある方と話していたときに、例えば車椅子で上肢に障害のない方は、そのような読み方を入れていくということに支障がないので、そういう仕事は是非そういう車椅子の方に回していただけないかというようなお話も、ああ、なるほどなと伺ったところです。
それから、国会図書館につきましては、先ほど全国のアクセシブルなデータの収集、配信についてお話し申し上げましたけれども、もう一つ、近代デジタルライブラリーにおいて、国会図書館は図書の電子化を進めています。これも、PDFという形で進められてしまうと、どうしても私たち障害者は置き去りになってしまう。ここでもデジタルディバイドという問題が起きてしまいますので、やはりそのデータ形式については、誰もがきちんと読めるような形式でデータを電子化していっていただき、そして、それを広く、どんな身体的条件があっても同じように読めるような媒体で近代デジタルライブラリーの所蔵を進めていただきたいなというふうに思っているところです。
以上です。