青木康の発言 (文教科学委員会)

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○参考人(青木康君) おはようございます。日本相撲協会理事の芝田山こと青木康です。どうぞよろしくお願いいたします。
 太田先生には、大阪府知事時代に大阪場所開催等に当たって大変お世話になり、日頃、大相撲の発展に大きな力添えをいただきまして、誠に有り難く感謝申し上げる次第でございます。
 さて、先般の京都府舞鶴市の巡業では、倒れられた舞鶴市長の救命のため客席から駆け付けてくださった看護師の方を始めとする女性の方々に向けて、行司が大変不適切な場内アナウンスを繰り返しましたことにつき、改めて深くおわび申し上げます。舞鶴市の多々見良三市長の一日も早い御回復を心よりお祈り申し上げますとともに、救命に当たられた女性の方々には深く感謝申し上げる次第でございます。
 それでは、ただいまの御質問へのお答えをさせていただきます。
 今回の事案の経緯といたしましては、大体以下のとおりでございます。まず、四月四日に舞鶴市長が土俵上で挨拶をされているさなかに倒れられた際、先ほど申したとおり、不適切な対応を取り、それに対して国民の皆様よりたくさんの御批判をいただきました。続いて、四月六日の宝塚巡業で中川智子市長が挨拶をされる際、土俵下で行うようにお願いし、市長に御不快な思いをさせることになり、恐縮しております。さらに、静岡、そのほかの巡業地におきまして、ちびっ子相撲への女子の参加をお断りしたことに対しても、子供たちの楽しみを奪ったとして様々な御批判を頂戴したところであります。
 これらの事実を受け、当協会におきましては、四月の二十八日に臨時理事会を開催し、この問題への対応を協議いたしました。そこにおきましては、挨拶や表彰などのセレモニーでも女性を土俵に上げない伝統の例外にしないのはなぜか、協会が公益財団法人となった今、その理由を改めて説明する責任があると考えました。
 この問題は過去にも議論されたことがありましたが、そうした折に、歴代の理事長、理事は大体次の三つの理由を挙げてきました。第一に、相撲は元々神事を起源としていること、第二に、大相撲の伝統文化を守りたいこと、第三に、大相撲の土俵は力士らにとっては男が上がる神聖な戦いの場、鍛錬の場であることのこの三つです。
 このうち神事という言葉は神道を思い起こさせ、そのため、協会は神道の昔の考え方を女人禁制の根拠としているといった解釈が一部で語られていることがありますが、これは全くの誤解であります。
 大相撲の土俵では、土俵祭り、神送りの儀など神道式祈願を執り行っておりますが、大相撲にとっての神事とは、農作物の豊作を願い感謝するといった素朴な庶民信仰であって、習俗に近いものです。歴代の理事長や理事が神事を持ち出しながらも女性差別の意図を一貫して強く否定してきたのは、こういった背景があったからでございます。
 現在の力士たちの率直な気持ちとしては、先ほどの第三の理由である、土俵は男たちが命を懸けるほどの真剣な戦いの場であるということにほかならず、女性差別などと思っている者は誰一人おりません。
 以上が理事長談話の内容でございます。
 繰り返しますが、我々は決して女性を差別しているわけでなく、逆に、女性に応援してもらっているからこそ、現在の大相撲の繁栄が成り立っていると考えております。
 しかし、相撲協会は公益財団法人でありますので、土俵の女人禁制をどう考えていくか真摯に検討する必要があると考えています。その場合、まずは国民の皆様の意見を聞くべきではないかと考え、これからアンケート調査などを行うことといたしました。
 したがいまして、このようなことを行う時間を我々に与えていただきたく、そういったことも含めて理事長談話として発表させていただいた次第でございます。
 以上です。

発言情報

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発言者: 青木康

speaker_id: 22160

日付: 2018-05-29

院: 参議院

会議名: 文教科学委員会