長島昭久の発言 (安全保障委員会)

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○長島委員 アメリカの政策も戦略も大きく転換したと同時に、ここへ来て、米中新冷戦かというような状況になっている。火曜日に前原さんが質疑をされていましたけれども、まさにあの十月四日のペンスの演説というのは、一九四六年のチャーチルの鉄のカーテン演説の再来とも言われている。あるいは、レーガンの悪の帝国演説の再来とも言われている。
 つまりこれは、軍事だけじゃなくて、経済も、文化も、それから統治体制も、全面的な米中の激突になる可能性がある。
 こういう意味では非常に深刻な状況だし、前の米ソ冷戦というのは、正面はヨーロッパだったんです。今回の米中新冷戦がもし起こったとすれば、これはもう正面は日本であり、台湾であり、アジア太平洋地域の国々になるわけです。ですから、深刻度がもう完全に違うということ。
 それから、この間に安倍政権は自由で開かれたインド太平洋戦略というものも打ち出している。だから、そういうものも取り入れた、私は、新しい国家安全保障戦略というものが策定されてしかるべきだというふうに思うんです。
 もう少し実例を挙げたいと思うんですが、直近の課題でいうと尖閣周辺、これもかなり質的に変化していると思うんです。
 相変わらず公船が入ってきている。これはもう二〇一二年からずっと続いている現象ですけれども、入ってきている公船の海警、この海警の所属が、これまでは国務院だった。それがことしの三月になって、人民武装警察部隊、武警と言われているもの、これは人民解放軍につながっていくわけです。つまり、今までは、日本の海保と同じように、自衛隊という組織とは違うそういう系列だったものが、人民解放軍、軍に系列を変えてきた。
 私はこれは大きな質的な変化だと思いますし、南シナ海の人工島も五年前にはなかったんです。全くなかった。これが、一四年から一五年にかけて広大な人工島がつくられ、しかも、軍事化はしないと言いながら、もう三千メートルの滑走路もつけられて、しかも対空火器もつけられている。こういう状況ですよ。
 それから、もう一つつけ加えて申し上げたいのは、今は太平洋にどんどん航空機も、それから中国の軍艦も出てくるようになりました。まさに常続的に、北方艦隊から東海艦隊、それから南海艦隊まで出てくるようになった。これは、私は大変な変化だと思っているんです。
 先日、台湾に行っていろいろな人と話をして、我々は今まで西側だけ、つまり、中国大陸の方だけ気にしていればよかったんですが、太平洋に出るということは、バックをとられるというか、東側の海域まできちっと対応しなきゃならない。つまり、三百六十度これから対応していかなきゃならないということで、単純に考えても二倍の装備がかかるわけですよ。予算もかかるわけです。
 こういう状況を目の前にしてなお大綱だけの変更で済ませるということは、私は少し無責任な気がするんです。

発言情報

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発言者: 長島昭久

speaker_id: 29241

日付: 2018-11-16

院: 衆議院

会議名: 安全保障委員会