佐々木紀の発言 (原子力問題調査特別委員会)
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○佐々木(紀)委員 ありがとうございます。
まず安全第一ということですから。ただ、しっかり審査は速やかにやっていただきたいというふうに思います。ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。
そこで、次、続きまして、我が国における原子力規制のあり方についてお伺いしますけれども、原子力発電、今ほどもあったように、原子力規制委員会によって世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合には、その判断を尊重し原子力発電所の再稼働を進めるというふうに記載があるわけであります。しかし、一向にこの適合性審査が進んでいません。例えば、石川県の志賀原発は、平成二十六年八月に申請が出ているんですけれども、四年以上たった今でもまだ結論が出ていないという状況になっております。
行政手続というのは、事務処理の迅速かつ適正な執行を確保し、行政運営における公正の確保及び透明性を図る目的に、標準処理期間というものが定められております。適合性審査が一向に進まないということは、このことにも違反しているというふうに考えられます。
日本の規制委員会がモデルとしたアメリカの規制委員会、NRCには、五つの活動原則という規制原則が最重要視されておるわけでありますけれども、我が国に比べて極めて効率的な規制が実施されています。この五つの原則というのは、独立性、開放性、効率性、明瞭性、信頼性ということですけれども、我が国の規制委員会の活動原則には、この効率性という一番大事な原則がないがしろにされているのではないでしょうか。これは安全審査が異常におくれていることからも明らかだと思います。
予見可能性がないことは、民間事業者に過度に負担を負わせ、大きな損害を発生させることにもつながります。これは、規制委員や規制庁の怠慢と言われても、そのそしりを免れないわけでございます。これで失われている国益は年に三、四兆円にも上るというふうに言われております。
規制委員会は、いかに安全に運転をさせるかということを審査するところであって、再稼働を邪魔するところではないはずです。審査がおくれていることでかなりの損害が、事業者のみならず、原発立地自治体、ひいては国民に出ているという自覚を持っていないのではないでしょうか。
規制委員会も行政機関である以上、NRC同様に、予見可能性を高め、効率性を重視することが求められておりますから、今後は、この標準処理期間というものをぜひ設定していただいて、速やかに審査を進めることを求めたいというふうに思います。
審査が進まない原因の一つに、マンパワーの不足というのも挙げられるのではないでしょうか。現在の規制委員の構成を見ますと、審査員の絶対数が足りない。その結果、規制の専門性に欠ける研究者や大学教官が規制判断を下さなければいけない状況になっているというふうに思います。
標準処理期間も設けずに、マンパワーも足りない。その結果、非効率な審査が常態化して、そんな現状を放置している、あるいは容認しているといっている状況にあるのではないでしょうか。米国原子力規制委員会、NRCのように、有能な専門家を顧問としてつけるか、原子炉安全専門審査会、炉安審や、核燃料安全専門審査会、燃安審を活用するなど、マンパワーを確保して、速やかに審査を進めるべきだと考えます。
今後は、ぜひ、マンパワーの確保と、いつまでに審査を終えるというような期限を設けるなどして、効率的な審査を進めるべきと考えますけれども、政府の御見解をお伺いします。