望月義夫の発言 (災害対策特別委員会)
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○望月委員長 これより会議を開きます。
災害対策に関する件について調査を進めます。
この際、去る十一月二十六日、平成三十年北海道胆振東部地震による被害状況等調査のため、北海道に委員派遣を行いましたので、派遣委員を代表いたしまして、私から調査の概要について御報告申し上げます。
派遣委員は、自由民主党の大見正君、福井照君、藤丸敏君、三原朝彦君、船橋利実君、立憲民主党・市民クラブの岡島一正君、池田真紀君、国民民主党・無所属クラブの山岡達丸君、公明党の佐藤英道君、無所属の会のもとむら賢太郎君、日本共産党の宮本岳志君、日本維新の会の森夏枝君、そして私、望月義夫の十三名であります。
九月六日未明に発生した平成三十年北海道胆振東部地震は、北海道では初めて最大震度七を観測し、地震による強い揺れや土砂災害、液状化等により、四十一名の方々がお亡くなりになるなどの人的被害、一万棟を超える住家に対する被害が発生しました。また、地震直後に発生した北海道全域での停電によるライフラインの寸断や産業被害の拡大など、道民の暮らしや経済社会活動に広範かつ多大な影響が生じました。
ここに改めて、今般の地震によりとうとい生命を奪われた方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に衷心よりお見舞いを申し上げます。
それでは、調査の概要について御報告いたします。
初めに、札幌市清田区里塚地区の液状化による被害現場を視察いたしました。同地区は、谷部を火山灰質の砂質土で埋めた部分を含む造成地で、昭和五十四年に竣工しました。今般の地震では震度五強の揺れにより地盤が液状化し、土砂が噴出、標高の低い場所に堆積する一方で、過去に盛土された谷部は土砂の流出により大きく陥没した結果、大きな住家被害が発生しております。現在、除雪車等が入れるよう道路等の一定の仮復旧は終了しており、今後、地盤の改良に向け、住民の同意を得ていくとのことでありました。
次に、札幌市清田区役所におきまして、高橋北海道知事及び秋元札幌市長より、それぞれ今般の地震に係る北海道及び札幌市の被害状況の説明を受けるとともに、北海道からは、被災地の迅速な復旧に向けた支援、復旧復興に対する十分な地方財政措置等について、また、札幌市からは、地震被害からの復旧に対する支援、被災者への支援等について、それぞれ要望を受けた後、仮設住宅等の状況、液状化被災地区における除雪対策、大規模半壊や半壊の被害を受け撤去する家屋を公費解体の対象とする必要性、ブラックアウト発生の教訓を踏まえたエネルギー対策について意見交換を行いました。
次いで、勇払郡むかわ町の中心市街地の被災状況を視察いたしました。今般の地震で、むかわ町では東西方向に揺れ、同方向に走る中央道路沿いに多くの家屋が被災したとのことであり、現在は、被災家屋の解体撤去が進められておりました。被災した建物の中には歴史的建築物である旧鵡川駅逓所も含まれておりましたが、同町では、再建し、再利用していきたいとのことでした。
次に、むかわ町役場において、竹中むかわ町長より同町の被害状況の説明を聴取するとともに、歴史的建築物の再建、利活用に係る支援とグループ補助金の適用、道立鵡川高等学校生徒寮の被災対応等について要望を受けた後、森林の復旧を始めとする第一次産業復興の必要性、小規模事業者持続化補助金の適用条件の緩和、復旧復興に要する期間の見通し等について意見交換を行いました。
次いで、勇払郡厚真町の厚真町総合ケアセンターにおいて、宮坂厚真町長より同町の被害状況の説明を聴取するとともに、被災者への支援、復興計画の策定支援等について要望を受けた後、広域農業協同組合の共同利用施設の復旧状況、災害に起因する人口減少への対応と今後の展望、住宅再建に係る支援充実の必要性等について意見交換を行いました。
次に、厚真町吉野地区の土砂災害現場を車窓より視察いたしました。なだらかな斜面に広がるカラマツの森林が広範囲に崩れ落ち、道路と山裾の間にあった多くの住宅が押し潰されておりました。樽前山の噴火により積もった火山灰や軽石が地震の揺れで一気に崩れ落ちたことにより、広範囲かつ大規模な土砂災害となったものでありますが、同様の災害が約四千年前に発生した痕跡も発見されているとのことでもあります。宮坂町長は、日本の至るところに活断層は存在し、また活火山もあることから、このような災害はどこで起こっても不思議ではなく、今回の被災の教訓をぜひ今後の災害対策に役立ててほしい旨の発言をされていました。
次に、厚真町富里浄水場の被害状況を視察しました。同浄水場は、本年八月に完成し、稼働を始めたばかりでありましたが、ここも、今般の地震で発生した土砂崩れにより被災し、使用することができなくなっております。現在は、以前使用していた新町浄水場を再稼働させることにより町内の水供給は復旧しておりますが、富里浄水場の早期の復旧が望まれております。
次いで、勇払郡安平町の町立早来中学校の被災状況を視察しました。同中学校の校舎は、床にもひびが入り、天井のモルタルが落下するなどにより使えなくなっております。別の場所に新たな校舎を建て、あわせて小中一貫校として再編することとしておりますが、新校舎が完成するまでの間に使われる仮設校舎の完成は十二月末とされており、生徒は現在、町民センターの会議室で授業を受けているとのことでした。
最後に、安平町役場において、及川安平町長より同町の被害状況の説明を聴取するとともに、早来中学校の仮設校舎建設に係るより一層の支援、十分な地方財政措置と復興基金の創設支援等について要望を受けた後、災害廃棄物処理の見通し、早来中学校の新校舎建設の具体的スケジュール、町の独自テレビ放送の今般の災害等での活用状況と評価等について意見交換を行いました。
以上が調査の概要でありますが、今般の地震による北海道の被害はまことに甚大であり、早急な対応の実施が必要であると強く認識いたしました。
当委員会としても、日本国内どこでも起こり得る直下型地震への対応、広域かつ長時間の停電等による諸施設の対応や情報提供のあり方などの課題に対して積極的に取り組んでいく必要があると痛感した次第であります。
最後になりましたが、今回の調査に御協力をいただきました皆様に心から御礼を申し上げまして、報告とさせていただきます。
この際、お諮りいたします。
派遣地からの要望事項につきましては、これを本日の委員会議録に参照掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕