井原巧の発言 (災害対策特別委員会)
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○井原巧君 自民党の井原でございます。
早いもので、一月足らずでもう平成三十年も終わるわけですけれども、振り返ったら今年は本当に大きな災害が連続して起こったと思います。六月の大阪北部地震、七月の西日本豪雨、九月は台風二十一号、二十四号、そして北海道の胆振東部地震ということでございまして、多くの方々が被災され、また、亡くなられた皆様方に心から哀悼の誠を表しますとともに、全ての被害者、被災者の皆様方にお見舞いを申し上げたいと思います。
十五分でありますから早速質問に入りたいと思いますが、私は、山本大臣と、そして山本委員長と、両山本、委員長共々、七月の豪雨災害で甚大な被害を受けた愛媛の選出の議員であります。
政府におかれては、非常に安倍総理の強いリーダーシップで、被災当初から迅速に熊本地震以来となる非常災害対策本部を設置いただきました。食料、水、避難所のクーラーの設置等、積極的なプッシュ型支援は大変、特に夏であったので有効であったというふうに思います。
また、山本大臣も山本委員長も同行されましたが、安倍総理もいち早く被災地に駆け付けていただいて、そのときに、災害復旧に当たり、予算や財源は気にせずやる、すぐやらねばならないことはすぐやってください、政府がしっかり応援すると、こういうことをおっしゃっていただけまして、大変地元は励まされまして、地元の選出議員としてもお礼を申し上げるところであります。
しかし、本日は、幾多の苦難の災害に見舞われまして、その経験のたびに学び、政府の災害対策もどんどんどんどんブラッシュアップされているということは非常に評価するわけでありますけれども、その中でもなお、この度の災害において、その被災地の現場を見て、そして切実なる声を聞く中で、被災者、被災地の皆様に寄り添うという政府の理念からいえば、これまでの災害支援策では手が届いていないと、あるいは抜け落ちているというような、今後何とか支援を考えるべきと考えられる点について、数点お伺いしたいと思います。
まずは、被災したかんきつ農家への支援についてでありますけれども、愛媛県は御案内のとおり、足場の悪い、しかし日当たりがいいのでその急傾斜地に農家の皆さん方が丹精込めて果樹を植え、かんきつ王国となっているわけであります。
特にその中でも愛媛の南予、山本委員長は南予出身でございますが、その優秀な産地が樹園地や農道の崩落が起こって、またスプリンクラーやモノレール等の損壊が激しくて、被害の状況としては、被災樹園地、面積は約四百ヘクタール、被害の額は四百七十億に上っているという状況でございます。
スプリンクラーの稼働率は現在九〇%まで何とか復旧したということなんですが、急傾斜地では欠かせない、先生方御存じない方がいらっしゃるかも分かりませんが、本当に急傾斜地ですからモノレールというのをずっと張り巡らせているんですね。そうじゃないと、肥料も持って上げないし、収果物も持って下りれないし、そこに比較的高齢者の皆さん方が従事しているというところで、モノレールはもう必要不可欠なんですけれども、実際、復旧率はまだ二〇%程度だそうでございまして、今なお人力で荷物の上げ下ろしをしていると、こんな状況でございます。
水田や畑と違いまして、果樹園の場合は、圃場を復旧しても次の年に植えて取れるというものじゃなくて、木を植えてからまた五年ぐらい収穫まで実は掛かるので、復旧に時間が掛かるというのが果樹園の本当に悩みでございます。その間、当然のことながら収入は見込めないということになるわけで、離農せざるを得ない生産農家が出てくるのではないかという懸念が我々産地の方では広がっているということでございまして、収穫が見込まれるまでの間の被災農家の収入確保策が大変重要であろうと、このように思っております。
農林水産省の方では、被災者農業者向け農の雇用事業ということで、被災農業法人等の従業員等の就業の場を確保する、農業技術等を習得するための研修を実施することに対して、従業員一人当たり年間ですから百二十万円最大の支援をするという制度をつくっていただいているのは大変有り難い。月十万円ということですけれども、実際、それを活用しようということで、宇和島市吉田のJA玉津共選では、地区内の農家が集まって会社を設立して、被災農家を雇用して地域の農作業や復旧作業の受託に取り組む動きがあるということでございます。
そこでお伺いするわけでありますけれども、さきに申し上げましたように、この雇用事業なんですけれども、大変有り難い制度ではあるんです。ただ問題は、支援期間が最長二年と、こう明記されているんですね。それは恐らく水田とか畑を考えてつくった制度なので、圃場を直して、そして植えて収穫で最大二年あったら何とかつなぎができるだろうと、そういう理念だったと思うんです。
しかし、果樹では、さっき言ったように、やっぱり収穫できるまで最低五年掛かるわけですからまだ三年足りないという、こんな現実があります。是非、実態に合わせた期間延長等、果樹に対しても御検討いただきたいと思うんですが、見解をお伺いいたします。