高橋克法の発言 (予算委員会)

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○高橋克法君 今のお話を聞いていると、いわゆる全国どこでもストレスフリーで外国の方々が行けるようになる、これはインフラということにもつながってくると思いますので、その質問は今日はいたしませんが、新幹線をしたいんですけれども、今日はいたしませんけれども。
 次に、地方創生というのは正しいお金の流れを地方につくることというふうに私は感じています。
 かつて、燃料革命というのがありました。それまでまきや炭が燃料でしたが、この燃料革命によって石炭、石油に代わりました。素材革命というのもありました。それまでは住宅や家具も什器の日用品なんかも材料は木材や竹でありました。それが素材革命で石油由来のプラスチックに代わりました。
 つまり、私たちの日常生活に必要なものの多くが、かつては山で生まれるものだったんです。食料ももちろん国内需要の大部分が農村で生産をされていましたから、人々の日常に必要なものが山や農村地帯で生まれていて、だから、お金はまず山に入って、そして山から町場に下りてくるという、そういうサイクルであったわけなんです。
 それが、燃料革命、素材革命、これは技術革新、技術の進歩ですから、それは決して悪いこととは僕は言いませんが、結果としてそのことによってこのサイクルが途切れることになりましたので、そしてまた、昭和三十六年の木材の輸入自由化もありましたから、山を抱えている地方というのは徐々に徐々に衰退をして今日に至っている。
 再びこのサイクルを何とか回すことはできないのか。技術革新によって衰退をした地方ですけれども、新たな技術革新によってよみがえらせることができないのか。その希望の光というのが実は出てきました。それは、新たな技術開発により生み出されたクロス・ラミネーテッド・ティンバー、CLT、そしてもう一つ、セルロースナノファイバー、CNT。(発言する者あり)CNF、済みません、CNFです。
 CLTというのは、今日、パネルはCNFを用意させていただきましたが、CLTはひき板を繊維方向が直交するように積層接着したパネルでありまして、コンクリートの約半分の重さでありますから重量が軽くなります。基礎工事の簡素化ができます。コンクリートと異なって養生期間というのが不要なために短期間で施工ができます。また、同じ厚さで比較をすると、コンクリートより断熱性が高いので省エネにもなります。
   〔委員長退席、理事二之湯武史君着席〕
 欧米を中心にマンションや店舗、商業施設などの壁や床としての普及が今進んでいまして、もちろんCLTだけの建物もできていますが、我が国においても国産CLTを活用した低中層建築物の木造化による新たな木材需要の創出が期待をされています。鉄筋コンクリート造と比べて木材の使用量が増えて建物が軽くなって、躯体に使う鉄骨を減らせるということで、実は今、仙台で床がCLTの十階建ての建物が建築中でありますが、このことによって全体重量が三、四割軽くなり、工期も従来工法と比べますと三か月程度短くなっているということであります。
 そして、今度は、パネル、資料をお配りさせていただきましたけれども、CNF。これは持続型木質バイオマス資源由来のナノ繊維でありまして、鋼鉄よりも五倍強くて重量が五分の一という、軽量でかつ硬度が高く、自動車や航空機のボディーとして素材となる可能性を秘めているものです。
 このため、現在、このCNFに関する社会的な関心が非常に高くなっていまして、北欧、北米、中国においても研究開発が進んでいます。日本も進めていますけれども、このCNF開発の優位性、信頼性を確保するには、いち早くこの日本においてCNF及びCNF樹脂複合材料を安定的に製造できるプロセス及び装置の開発と、それからユーザーの求める機能の開発という、こういう高いハードルを越えて、他国が追随できない状況まで引き離す、そのことが重要であるのではないかと思うんです。そうなれば、将来的には日本のバイオマス資源一〇〇%を使用した高性能の自動車用材料や家電用材料を製造して、海外に輸出をすることも可能となります。
 そして、大事なのは、これらCLT、CNFの原料は木材であるということです。日本の国土の六七%が森林に覆われていて、日々成長する森林資源は年間一億立方メートル、約一億立方メートルですから、日本は世界一の資源国になる可能性を秘めているんです。しかも、石油というのは使えばなくなっちゃうんですが、この森林資源は適切な資源管理を行っていけば枯渇することはありません。つまり、我々にとって必要なものが山にあるんです。つまり、正しいお金の流れをよみがえらせることができるんです。
 そういう意味で、このCLT、CNF、これ政府の骨太方針に入っていることは承知をしていますが、日本を豊かにするためにも、地方創生に資するためにも、政府としてもっと強力に支援すべきだと思いますが、答弁をお願いいたします。

発言情報

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発言者: 高橋克法

speaker_id: 27123

日付: 2018-11-05

院: 参議院

会議名: 予算委員会