笹川博義の発言 (環境委員会)

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○笹川委員 現時点での大臣の認識というものはまあまあそんな感じかなというふうには思っております。
 ただ、どうしても、この議論の中で、我々日本と国際社会との差というものは、やはり、日本の場合、象牙そのもの、全形牙も含めて、これを管理しているからいいんだと。国際社会においては、象牙そのものを、何に使っていいのか悪いのかということを明確に線引きしているわけですよね。そこのスタートがちょっと違うと思うんですよね。ですから、非常に狭い領域の中で各国は象牙というものについて許可を出している。そこら辺のスタートが違うので、基本的にどうも議論がかみ合っているようなかみ合っていないようなというところがあるというふうに思うんですね。
 この密輸等々の事件というのは、報道でもされておるように、決して事案がなくなっているわけではない。しかし、それが日本の制度に起因しているものかどうかというのは判断は難しいとは思います。しかし、現実として、日本と中国という、いわゆる象牙の使用大国というこの主張がある限り、このことが続くのではないのかという危惧を抱いている方が多いということが事実ですよね。
 ですから、今度、日本の場合には、やはりもう次のステップへ進むべきだということだと思うんですね。これは一気にどんというのであると、象牙を使用したさまざまな文化もあるし、そういうものについての影響も考えている、これはやはり日本的な私は配慮だというふうに思っておりますので、次はやはり、国際社会から評価される日本ということのステップを明確にロードマップを示すべきだと私は思っております。
 ただ、これは、今、七月からより厳しくするということになれば、やはりそれは経過措置は見なきゃなりませんので、これはあくまでも、大臣に、次のロードマップ、いかがお考えですかというふうにお聞きしたいところでありますけれども、それはやはりお持ち帰りをいただいて、次のステップに向けて省内でしっかりと議論をしていただいて、でき得ることならば、そんなに時間をかけずに次のステップに向けての発表をしていただきたいというふうに思っております。
 やはり、来年はオリンピック、オリパラがありますので、スポーツの祭典とはいえ、世界各国が日本を注目するよき機会でありますので、そういう機会を使いながら世界に発信をしていただきたい。
 ただ、一部に、アフリカの一地域の中で象がふえているからいいじゃないかという人もいる。しかし、それは本末転倒の話であって、それは象をしっかりと生存している地域の国が考えるべきことであって、別に日本がそのことについて、象牙市場がということは私は違うというふうに思っております。
 この問題について、最後に、この言葉が実はありまして、これは長唄三味線の演奏家であって、人間国宝にも指定されている方なんですが、こういう発言があるんですよ。
 象や象牙と日本の伝統文化が心中してはいけない。三味線の音は、ジャンルによっても、同じジャンルでも奏者によって違う。また、運指法と言ったのかな、これはやり方やフレージングなどが悪かったら、いかによい音をつなげても、よくは聞こえない。だから、よい音とは何だ、共通した普遍的な原理は何か、みんなで考えるべきだと思う。江戸時代に歌舞伎が発生したとき、あるいは地歌が日本でできたとき、三味線や琴の音は今の音とは違う。だから、我々は少しやわらかい耳と心を持たないといけない。
 すなわち、文化も進化の過程の中で象牙というものを使用するようになった。すなわち、象牙を使用していない期間も長かったんですよ。だから、それが初めからずっと常識的に象牙が使われているかというと、そうではないんだ。そのことを人間国宝もおっしゃりたかったんじゃないのかなというふうに私は思うんですね。
 こういう象牙の文化に支えられた伝統文化の方ですらそういう認識をお持ちだということでありますから、それを所管する環境省自身がやわらかい耳と心を持たないということは、これは私はおかしいというふうに思いますので、この言葉を披瀝して、象牙の問題についてぜひまた省内で御議論をいただきたいというふうにお願いをさせていただきたいと思います。
 続きまして、海洋プラスチックの問題に入らせていただきたいと思います。
 きょうは一般質疑があるというふうになってから発表したのか私はわかりませんが、読売新聞のニュースに、「プラごみ 輸出停止へ」、環境省云々というような、でかでかとした見出しの新聞が出ておりまして、非常にこの一般質疑を活性化させようという御配慮かなというふうに思っておりますので、大変ありがとうございましたというふうにお礼を申し上げたい。
 改めて、この日本国内においても、脱プラ、再プラの動きにつきましては、業界もそれぞれの企業が非常に取組が加速をしてきた感じがいたします。海洋域に流出したプラごみの影響については、さまざまな海洋生物に大きな影響を与えているということは、これはもう明確なものであります。
 業界については、このプラごみの削減、再利用の取組を更に加速させる必要というのは、私は国民的な共通な意識だというふうに思っておりますが、やはり、その中で環境省が、政府の中できっちりとした立ち位置の中でこの動きについてどのように支えていくのかということが大事だと思いますので、どのような御認識をお持ちなのか、お答えいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 笹川博義

speaker_id: 34189

日付: 2019-05-10

院: 衆議院

会議名: 環境委員会