谷田川元の発言 (決算行政監視委員会)

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○谷田川委員 まあ、うそをつきたくないというお気持ちが伝わりましたので。
 私は、かつて自民党にもかなりの良識者がいたことを最近発見したんです。
 お手元の資料、配られていますよね、資料一。保利茂衆議院議長、あるいは水田三喜男政調会長。
 保利茂さんという方は、保利耕輔さんの肖像画がそこにありますけれども、そのお父様、佐賀県出身の立派な方ですね。昭和五十三年七月に執筆されました。
 この時代的背景はというと、福田赳夫さんが昭和五十一年十二月に、三木内閣を引き継ぐ形で、大平正芳さんと協力して福田政権が発足しました。福田さんは、すぐにでも解散を打って政権基盤を安定させて、そして昭和五十三年の十一月に予定されている自民党の総裁選で何とか有利に運びたい、そういう思惑で、昭和五十三年の夏に解散しようと。解散風もかなりあのときはあったんですね。麻生総理は多分、五十四年初当選でいらっしゃいますから、そのときのことは覚えていらっしゃると思いますけれども。ところが、保利さんも反対、それから大平さんも反対ということで、解散を封じられました。
 そのアンダーラインの部分だけちょっと読ませていただきますと、「現行憲法下で内閣が勝手に助言と承認をすることによって“七条解散”を行うことには問題がある。それは憲法の精神を歪曲するものだからである。」「従って“七条解散”は憲法上容認されるべきであるが、ただその発動は内閣の恣意によるものではなく、あくまで国会が混乱し、国政に重大な支障を与えるような場合に、立法府と行政府の関係を正常化するためのものでなければならない。」「特別の理由もないのに、行政府が一方的に解散しようということであれば、それは憲法上の権利の濫用ということになる。衆議院を解散するに当たっては、三権分立、議院内閣制のもとにおいてそうせざるを得ないような十分客観的な理由が必要なはずである。」こうすばらしい意見を述べていらっしゃいます。
 そして、下の2の水田三喜男さんの代表質問です。これは、昭和四十五年二月、佐藤栄作総理大臣が沖縄解散で勝利して、その直後の与党を代表する質問なんですね。「国会議員の任期が保障されない限り、議員は常に選挙運動に追われて落ちつかず、国会の公正な審議と採決が常に選挙用のゼスチュアによって妨げられる実情も、決してゆえなしとは思われないのであります。」と。「(拍手)」とありますけれども、恐らく与党、野党から両方拍手があったんじゃないかな、私はそう解釈しておるんです。
 残念ながら、今、自民党の中から公然と今回解散するのは反対だという声が上がってこないのが不思議なんですよ。立法府と行政、司法、三権分立です。何か今は行政の下請機関になってしまったんじゃないか、そんな気がしてならないんです。
 二階幹事長は、どのぐらい前でしたでしょうか、国会は政府の下請機関じゃない、そうおっしゃって政府に猛省を促したという話が、新聞紙上で私は目にしましたけれども、しかし、今やその二階幹事長も、解散については、バックアップすると。どういう立場なのかよくわからないんですけれども。
 いずれにしても、解散については、反対するという声が公然と上がらない、非常に残念です。
 そこで、官房長官、当時の保利茂衆議院議長や水田三喜男氏が指摘するように、衆議院の解散は内閣の恣意によって行われるべきじゃないと思いますが、どう思われますか。

発言情報

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発言者: 谷田川元

speaker_id: 21282

日付: 2019-05-20

院: 衆議院

会議名: 決算行政監視委員会