荒井聰の発言 (国土交通委員会)
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○荒井委員 この法案の成立を契機に、アイヌ語の研究、あるいはアイヌの歴史についてもっと研究をされたらいいと思います。
きょうは私の秘書がそこに来ていますけれども、私の秘書は、おじいさんが静内の町長をしていたんですけれども、その町長時代にシャクシャインという、近代になる、江戸時代ですかね、江戸時代の大反乱が日高を中心に起きます。そのシャクシャインの反乱は結局鎮圧されるんですけれども、その慰霊のために銅像をつくられた方のお孫さんなんです。
そういうゆかりの方が私の周りにもたくさんおりまして、アイヌの歴史というもの、あるいは北方文化の歴史というもの、そして、日本文化あるいは日本社会との関係性というものは、もっと研究していいんだろうというふうに思います。
この本はかなり古い本なんですけれども、ぜひ阿達先生にお読みいただきたいと思うんです。これは梅原猛が、フォーラムで書かれた「アイヌと古代日本」という本です。
梅原猛は、「隠された十字架」ということで、聖徳太子のころをやっているうちに、どうも、日本文化あるいは日本社会というのは縄文文化を基底とするわけですけれども、それと非常に近いところにいるのがアイヌではないかと。アイヌの宗教観と、非常に縄文文化とはよく似ているのではないかということを一番最初に、私が知っている限りでは一番最初に指摘した人じゃないかなというふうに思います。それは彼の哲学者としての直観みたいなものだったんじゃないかというふうに思うんですけれども、最近、縄文文化とアイヌ人との関係というのは、研究をする人が結構ふえているような気がいたします。
縄文文化というのは日本が誇る文化だと思いますね。一万年以上続いた文化というのは世界にないと思いますし、世界で最古の土器をつくった文化ということで、今のところそう言われています。そういうものと共通性があるのがアイヌの文化であり、アイヌの民族ではないかということが梅原猛さんの指摘でもあります。
ぜひ、そういうことも、日本という国全体を深く理解をしていく上にも、アイヌの人々の生活、社会、歴史とか、そういうものをしっかり踏まえていくということ、この法案の成立を契機に深めていただきたいというふうに思います。
ところで、私、一つだけ非常に心配をしているのは、ウポポイの中に慰霊碑をつくりますよね。盗掘された遺骨を集めて、そこで慰霊のお祭りをするというのは、私もそうだろうなと。これは、藤波孝生さんの、鎮魂の祭りをしなければいけないよなと言われていた、それに対する一つの回答だというふうに私は思いますし、よくできたよなというふうに思うんですけれども、その心配というのは、国費でこういう宗教的な儀式をされるようなそういうものをつくったときに、これに対して何ら異論を言う人がいないのかといえば、そうでもないような気もするんですけれども、このあたりはどういうふうに整理をされたのか、お知らせください。