五百旗頭真の発言 (情報監視審査会)
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○五百旗頭参考人 ありがとうございます。
アメリカ、イギリスのようなこういう情報問題での先進国は、やはり国民的な認識の基盤に支えられているところが非常に多くて、それを感じるのは、例えばナショナルアーカイブズや、それから分館もあるんですけれども、それを読む部屋に行きますと、よく日本人の研究者と会うんですよね。それで、熱心だね、君も原資料を見てやっているのかと。いや、もう今では、人の書いたものを、あるいは横のものを縦にしても、オリジナルな論文とは認められない、原文書を見て書かないとだめなんだと。そうだねと。日米の研究者だけじゃなくて、市民もよく来ているんですよ。それはどうしたのかといったら、自分の地域の問題だとかあるいは家族の問題とかで調べたくなってというと、もう資料はどんどん出てくるんですね。
というふうに、やはり、民主主義の、結局国民に帰すんだという意識が根づいているところは強いなと思います。マッカーサーだとかルーズベルトやジョンソンが、制約されずに自由に言いたいことを言ってと思っていても、底辺の基盤というのは強い。
日本の場合は、それに対して、よらしむべし、知らしむべからず的な伝統があって、それだけに非常に努力が要る。だから、この会は非常に大事だと思うんですね。それを活性化させていかなきゃ、制度化していかなきゃいけない。
その中で、ここまで言うとひんしゅくを買う面もあるかもしれませんが、最も大事なもの、閣議、それから今だとNSC。これは、国家の最重要事項について審議、決定しているわけですね。国家の重要決定の中で、ここで行われるものは最も大事だと思うんですね。だけれども、閣議決定というのは、この件については別紙原案のとおり承認と書いてあって、そこで太田委員が厳しい突っ込みの批判をしてそれをどうこなしたかというのは出てこないんですね。議事録がない。これは非常に残念なことで、今出せとは言いませんよ、だけれども、三十年、場合によったら六十年でもいい、その後には国民が共有する知的財産にする、公共財にするということがなきゃいけない。
NSCができて、すばらしい、今までとは違った、分断的な機構を全体として関連づけ、統合づけて、しかも、情報に基づいて決定していくという制度はできたわけですね。だけれども、それがやはり公開されなきゃいけない。議事録がとられ、いつの日にか公開される。微妙な問題ですから、今出せとは言わないけれども、そういうふうにならきゃいけないと思うんですね。
それをリードすることによって、日本国民それからお役所の人たちにも、違うんだ、こうしなきゃいけないということを皆さんにぜひ御指導いただきたいと思っている次第です。