五百旗頭真の発言 (情報監視審査会)

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○五百旗頭参考人 ありがとうございます。
 おっしゃることに全く賛成でありまして、私もそのように考えております。
 それにつけ加えて、最後に機会をいただいたので一言申し上げたいのは、国の行政に携わる人が、よらしむべし、知らしむべからず的な古いパターン、防御的になる。それに対してメディアが、落ち度をつかんで何とか揺さぶろうというふうに情報を求めるという傾向が非常にあって、その二つのものがぶつかり合っているときには、なかなか公開が、やはりディフェンシブになりますよね。ところが、しばらくすると、先ほどから出ているエキスパート、歴史家が使うようになるんですね。そうすると、ちゃんと文書を残していた人たちは再評価されるというのが歴史の現実なんです。
 アメリカで、例えば戦後のアイゼンハワー大統領、あの人はにこにこ、いいおじいさんで、岸首相ともゴルフをして裸のつき合いをしたけれども、大したステーツマンじゃないと言われていたんです。トルーマンもビジネスマンだねと。ところが、公文書が三十年後に全部出るんですね。それを歴史家が専門家として分析すると、よくやっているじゃないか、随分立派なこと、言われているよりもはるかに内容はいいよというふうに再評価されるんですね。逆に、非常に高い人が下がることもありますけれども。
 日本は、戦後日本外交なんてろくなものはないというふうに、敗戦の後のショックの中で日本人は思い込んでいたところがあるんですね。ところが、外務省は、国際基準で、三十年ルールで公開します。それを、公開したものを使って、若い研究者が、戦後日本のアジア外交とか、宮城大蔵君とかこうやるんですね。そうすると、当時言われていた、アメリカの言いなりになっていただけだろう、日本外交はと。全然違う。アメリカのプレッシャーはそれとして受けとめながら、独自の観点に立って日本の国益をこう再構築したというのが文書から出てくるんですね。戦後日本外交もまた再評価する、その基礎になっているのは公文書なんですね。
 ですから、ぜひしっかりと文書を残して、今は何を言われるか、これはもうかなり情動、国民感情は揺れるものがありますが、しかし、将来は心ある人に対してしっかりとアピールできる、そういうものとして残していくということをすれば、大変、国民もまた国も名誉を高めることができると思っております。

発言情報

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発言者: 五百旗頭真

speaker_id: 31051

日付: 2019-05-20

院: 衆議院

会議名: 情報監視審査会