中西哲の発言 (外交防衛委員会)

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○中西哲君 次のジェット戦闘機のエンジンの開発、これは日本の防衛産業の技術継承という意味では大変重要であると思っております。
 去る十七日に、有志議員でつくっております国防議員連盟の勉強会がありまして、F2戦闘機、FSX開発における教訓という題で、景山正美元防衛省技術研究本部装備研究所長のお話がありました。大変私も勉強になりました。
 そこで紹介された本が三菱重工の「主任設計者が明かすF―2戦闘機開発」という本でして、FSX開発チームリーダーであった三菱重工業の神田國一氏が生前書かれていた原稿を昨年十二月に出版した本でありました。神田さんは六年前の二〇一三年に病気でお亡くなりになったそうでございます。
 F2戦闘機は米空軍のF16戦闘機をベースに製作するということが政治決着されまして、国産戦闘機を製作したいという日本側の夢はそのときは絶たれたわけでございます。この本には、当時F16を開発、製造していたジェネラル・ダイナミクス社、現在のロッキード・マーチンですが、とのやり取りが書かれております。この本を読んで改めて、F2戦闘機は、F16戦闘機を基にして開発されまして外見は似ておりますが、日本の技術を傾注した別物の戦闘機であるということを改めて認識した次第でございます。
 F2戦闘機は、防衛省が三菱重工を主契約者として発注し、それにジェネラル・ダイナミクス社、川崎重工、富士重工等が加わり、連携して開発を進めたのですが、上記の四社で日米共同の設計チームを設けたのが平成二年、一九九〇年三月末だそうです。初飛行が設計チーム発足から五年六か月後の平成七年、一九九五年十月、それから、平成十二年、二〇〇〇年九月に防衛庁長官から部隊使用承認を取得するまでの苦労話が書かれております。
 その中で、この神田さんがこの本を書いた動機として、一つ目は、米空軍が現在運用中の第一線戦闘機F15やF16のレベルで日本の運用要求を満たし得る戦闘機を日本が主導的に米国と共同で開発することに成功したこと、これによって、今後、FSXの能力向上と更なる改造の能力を習得したことを皆様に承知していただきたいと。
 二つ目は、開発中の強度試験で主翼にひび割れがあったとか、いろいろ欠格戦闘機ではないかと言われたんですが、その部分を改善して、試作機だけでなく量産機も一号機から全機に適用して問題なく部隊運用が開始されたことを国民の皆様に知っていただきたいと、こういう話でございます。
 そして、第三に、米国の評価、ランド社のマーク・ローレルの報告でも、ドキュメンタリー作家ジェフ・シアーの著書でも、結論はFSXの開発は日本にとって成功と書かれているが、それがほとんど知られていない、これを日本の関係者に是非知ってほしいという話がございました。
 私もこの本を読んで非常に感動いたしました。この技術を是非F3に生かしていただきたいと思います。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 中西哲

speaker_id: 17937

日付: 2019-05-28

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会