青山繁晴の発言 (経済産業委員会)

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○青山繁晴君 今大臣のお話お聞きして、ネーチャーの論文も、英文の論文もお読みいただいているというふうに今受け止めました。さすがに、さすがにって失礼ですけど、僣越ですけれども、よく勉強していただいていて、そこは深く信頼しております。
 その上で、改めて有権者にも知っていただきたいんですけれども、表層型であれ砂層型であれプルーム以外は要は掘削しなきゃいけないので、そもそもそこに、海の底で掘削するというのは大変な、技術はあってもコストが掛かります。したがって、価格競争力に当然課題はあります。ところが、プルームは、要は柱が立ち上がってくるところに人工膜を置けば、例えば東京ドームのような膜を置けばそこにどんどんたまるわけですから、掘削の必要がありません。しかも、漁業権の争いがこれも起きにくい、掘削して掘り返すわけじゃありませんから。当然、環境上の配慮からも実はメリットを持っているということはかなりはっきりしております。
 その上に、これは良い悪いじゃなくて、現実に日本海を中心にメタンプルームが立ち上がっていて、先ほど大臣のお話にもちらっとありましたけれども、これは海面に達するまでにプルームは姿を消します。なぜか。圧力が小さくなって温まりますから、太陽の光が届いて。ということは、海水にメタンが混じって海面から蒸発していると。しかも、これはある程度確認されています。蒸発の量まではなかなかまだ特定できないんですけれども、蒸発していることは間違いはなくて、このメタンはCO2の地球温暖化効果の実に二十五倍前後です。
 したがって、これを私たちが最初にアメリカの国際学会で発表したときにどよめいたのは、こういう、言わば古いタイプとは言えないですけれども、例えば太陽光や風力と違ってこういう資源というのはCO2が出るからそもそも古いんだという考え方があるわけですけれども、ところが、この特にメタンプルーム、あるいはそれを含めたメタンハイドレートというと、放置して何もしない方が特に日本海から地球温暖化効果のある現象が起きていて、それを取って例えば火力発電所で燃やせば、確かにCO2は出るんですけれども、極限的な単純計算をしますと、CO2と比べるとメタンは二十五倍の温暖化効果ですから、逆に二十五分の一になることが期待されるという特徴もあるわけです。
 その上で、大臣の本当にリーダーシップもあって、エネ庁は、今までの海外の資源の権益を確保するという仕事以外にこの表層型についても取組が始まっていて、今現状では、公開されている情報のとおりに言えば六つのこの実用化、あるいは実際に取ってそれを資源の形にするということ、六つのプランが出ていて、それが今、エネ庁の下にある産業技術総合研究所、産総研でやられているわけですけれども。
 まず、この件はもう前に一度聞きましたから答弁は求めないですけど、予算が少な過ぎて机上の計算しかできない、大学にある実験室も使えないという現状がある上に、もう一つ大きな問題は、このメタンプルームに取り組んでいる研究グループは、さっき言いました新潟大学も含めてひとつあるのに、何と産総研から、これはあくまでも掘削を伴うやつの研究だからこのメタンプルームの話はしないでほしいということが実質的に示唆されたと。
 少なくとも私は随分たくさんの研究者から直接聞き取りで聞いておりまして、その結果何が起きたかというと、産総研と、それから実質エネ庁にも出されている資料を見ますと、これも公開されておりますけれども、膜だけ描いてあって、つまり、掘削しないんだから膜だけかぶせても何も起きないわけですけど、よく見ると何かちっちゃい泡みたいなものが出ていて、ところが、実際のメタンプルームはスカイツリーぐらいあるわけですから、平均で、大きいものだと九百数十メートルあるのが、本当によっぽどいい目で見ないと、たまたま目がいいものですから、ちっちゃな泡しか出ていないと。これを不思議に思って研究者にもう一度聞きますと、いや、これでも、これを描くだけでも随分いろんな目に遭いましたと。
 これは何を物語るかというと、誰かを悪者にして言っているんじゃなくて、やっぱり役所は元々つくられた目的のために動きますから、その枠でいる限りは、さっき言いましたとおり政治判断、政治決断がないと踏み出すことができないので、この辺を大臣に是非御答弁をお願いしたいんです。どうぞ。

発言情報

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発言者: 青山繁晴

speaker_id: 30559

日付: 2019-03-20

院: 参議院

会議名: 経済産業委員会