黒田東彦の発言 (決算委員会)
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○参考人(黒田東彦君) まず、金融機関の状況でございますけれども、御指摘のように、地域銀行について基本的な収益が低下しているのではないかということが指摘されておりまして、その背景には、やはり人口や企業数の減少に加えまして低金利環境の長期化ということで、趨勢的に基礎的収益力が低下しているということが指摘されております。
ただ、そうした中でも、現状、地域銀行は十分な資本と流動性を備えておりまして、銀行貸出しなどの金融仲介活動に引き続き積極的に取り組んでおります。実は、大手銀行よりも地域銀行の貸出しの伸びの方が高くなっております。
ただ、確かに、今後とも地域の人口減少などの構造要因が収益力の下押しあるいは押し下げ要因として働くと見込まれますので、将来的に金融機関の資本基盤あるいはリスクテーク能力が制約を受けて金融仲介機能に悪影響を及ぼすことがないか、やはりしっかり点検していく必要があると思っております。
そういう意味で、金融政策面では、物価安定の目標の実現になお時間を要すると見込まれる中で、現在の強力な金融緩和を粘り強く続けていくことが必要だと考えておりますが、一方で、金融政策の運営の観点から重視すべきリスクの点検を常に行いまして、経済、物価だけでなくて、金融情勢も十分勘案しながら進めてまいりたいと思っております。
なお、金融政策そのものにつきましては、御案内のとおり、二〇一三年一月の政府・日本銀行の共同声明でそれぞれの役割が明確になっておりまして、日本銀行は、金融緩和を推進し、二%の物価安定の目標をできるだけ早期に実現するということを目指すことになっております。
そういった意味で、引き続き、金融情勢にも十分配意しながらデフレ脱却に向けて最大限の努力を継続してまいりたいと思っております。