小川勝也の発言 (決算委員会)

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小川勝也君 立憲民主党・民友会・希望の会の小川勝也です。
 私は、会派を代表して、平成二十九年度決算の是認に反対、平成二十九年度国有財産増減及び現在額総計算書の是認に反対、平成二十九年度国有財産無償貸付状況総計算書の是認に反対、内閣に対する警告案及び措置要求決議案に賛成の立場で討論を行います。
 反対の第一の理由は、安倍政権になって、大きな予算を組み、国債の発行残高がどんどん積み上がっていく中で、国民生活の質が向上せず、逆に、雇用、年金、社会保障などに対する不安が増大する傾向にあることです。
 総理は、株価、雇用の数字をよく答弁に使われますが、株価は官製価格、雇用の数字は究極の人手不足と家計圧迫に伴う女性の雇用、将来不安による雇用の増加です。
 本委員会においても、幼児教育無償化による待機児童数の増加の見通しや男性育休の取得が一向に進まない現状を問いただし、悲惨な事件が後を絶たない児童虐待の防止に向けた抜本的な対策の必要性について議論しました。
 また、ここに来てクローズアップされてきた八〇五〇問題ですが、中高年の引きこもり対策の強化に向けた関係機関の連携、そして就職氷河期世代が現在もなお大きな困難に直面していることを踏まえ、各人の様態に応じたきめ細やかな支援策を講じていく必要性についても議論いたしました。
 このように、多くの将来不安について委員会で議論してきましたが、先日、金融庁は、退職後に九十五歳まで生きるのに公的年金だけでは夫婦で毎月五万円の赤字が続き、二千万円が不足するといった試算をさらりと出して、国民の不安を更にあおるではありませんか。国民の政府に対する不信はうなぎ登りです。
 第二の理由は、安倍政権の情報の非公開、隠蔽体質です。
 森友、加計問題に引き続き、障害者雇用問題、統計不正問題と、国民に疑念を抱かせるような問題や行政への信頼を失墜させるような不祥事は一向に収まる気配もなく、また、問題に対して真摯に向き合うように態度を改める様子もありません。
 今後も、年金給付水準などを点検する財政検証の未公表、密約とされる日米貿易交渉、実質賃金の伸び率が公表されていないことなど、野党が連携をして情報公開を求めています。
 第三の理由は、相変わらず、税金の無駄遣い、不適切な支出が後を絶たないことです。
 価格や納期について全面的に米国に主導権を握られている不平等なFMS調達、高速道路の道路構造物の不適切な点検、補修、福島第一原発事故に伴う除染事業をめぐる毎年繰り返される不適切事案、災害関連情報システムの運用管理が不適切で整備の効果が上がっていない事態など、たくさんの問題点が委員会で指摘されました。
 そのほか、大臣等の不適切発言による辞任など、理由は枚挙にいとまもありませんが、ほかの討論者に委ねます。
 そんな中、どうしても触れなければならないのが、辺野古埋立てのための税の支出についてです。
 政策の違いはおいておいても、辺野古の埋立事業において、度重なる契約変更により総工費が大きく膨張している事態は前代未聞です。地盤の調査、契約の適切さ、工事の見通しなどについて、会計検査院の検査を要請するべく理事会に提案したところ、ほかの案件は与野党合意になりましたが、辺野古の件だけが与党の反対で合意に至りませんでした。よほど政府にとって検査されて都合の悪いことがあるんだろうと思います。
 平成を振り返りますと、様々な大きな課題を令和に持ち越してしまいました。我が国最大の課題と言える少子高齢社会、地方から都会への人口移動が止まらないことなどによる東京一極集中問題、格差の拡大と貧困問題などは解決の糸口を見出せていません。人々の将来への不安から、我が国は希望減少社会に陥っています。
 しっかり決算の審議を反映し、今後編成される令和二年度の予算に生かしていただきたいものだと思います。
 最後に、政府の予算執行を監視する機関である会計検査院には国民から大きな期待が寄せられています。しかし、委員会では、天下り、再就職問題に関して検査院が質問を受けても、その答弁はクリアなものとは言えませんでした。
 会計検査院にはしっかりその役割を果たしていただきたいということを強く申し上げ、私の討論を終わります。

発言情報

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発言者: 小川勝也

speaker_id: 4765

日付: 2019-06-10

院: 参議院

会議名: 決算委員会